2015年7月4日 星期六

夏の美肌に欠かせないビューティービタミンとは?_スキンケア大学

夏の美肌に欠かせないビューティービタミンとは?

美肌の王道、コラーゲン

美肌のもとはコラーゲン。からだのタンパク質の1/3を占める重要なタンパク質で、細胞と細胞をつなぎ合わせ、体や臓器をかたち作っている接着剤の働きを担っています。
コラーゲンが足りないと、
>
細胞と細胞が離れやすくなってしまいます。例えば、血管にすき間ができると血がにじみ出します。また、>骨はその半分がコラーゲンなので、コラーゲンが不足すると、骨が折れやすくなってしまいます。
>これが皮膚でも起こるわけですから、肌のシミ、シワ、たるみが気になるのは当然です。

コラーゲンは体で作られる!?

コラーゲンは、タンパク質ビタミンCを材料にして体内で合成されます。
食べ物から補給したコラーゲンは、そのまま体内のコラーゲンとして利用されるわけではなく、一度アミノ酸に分解され、その中の一部がコラーゲン生成の材料として使われます。
また、体内で作られたコラーゲンは、不足しているところに補充されるため、必ずしもお肌や美容のために使われるわけではありません。内臓、血管、骨など生命に関わる見えない場所から優先的に補充される可能性があります。

まだまだ賢い!ビタミンC

ビタミンCは、コラーゲンを生成するほかにも、さまざまな働きで私たちの美に貢献してくれています。
・紫外線によるメラニンの生成を抑制する
・メラニンの沈着を防ぐ
・活性酸素を除去し、肌が酸化し傷つけられるのを防ぐ
・角質の天然保湿因子のバランスを正常にし肌の水分を保つ
・紫外線によって作られた過酸化脂質を還元し、細胞を活性化させる
さらに、ストレスにうち勝つホルモンを生成したり、免疫の機能を高めてくれたり、アルコールの分解を助けてくれたり、タバコの毒性の無毒化を促してくれたり、『肉食女子はすっぴん美人!』の記事でも紹介しましたが、鉄の吸収を高めたり、カルシウムの吸収と代謝に関与したり…とどれをとっても大切な働きばかりです。ビタミンCさん、ありがとう!
コラーゲンドリンクレシピ

美肌のための紫外線対策(2)シワやシミができる仕組み_スキンケア大学

美肌のための紫外線対策(2)シワやシミができる仕組み


光老化は主にUVBで起こる

紫外線による老化を数値で見てみると、少し赤くなる程度の太陽紫外線を37回浴びると、キメが消失し、肌が荒れ、厚ぼったく透明感がなくなり、54回浴びると数年後から十数年後にシミが現れると推定されます。この試算は皮膚障害の誘発エネルギー量についてMED(Minimal Erythema Dose)と呼ばれる、人の皮膚がわずかに赤くなる最少紅斑量に基づいており、MEDを1としたとき慢性肌荒れは37MEDシミは54MEDと表されます。
一度紫外線によって老化した皮膚の状態は回復することはありません
MEDを指標に紫外線による皮膚障害をまとめてみると、日本人などメラニン色素が黒褐色の人種では、光老化の表現型としてはシミ慢性肌荒れ(キメの消失・透明感の低下)などであり、たるみができるほどの太陽紫外線を浴びることは現実にはないことがわかります。
ただし、紫外線を浴びると、即時型黒化や遅延型黒化がおこり、肌が黒くなることによって紫外線の傷害を防いでくれるので、光老化が起こる紫外線量は個人差があります。
日光に長時間さらされた顔や手の甲の肌と、日光にさらされていないおしりの肌を比べてみると、顔や手の甲の肌はキメがなく、シミやシワがあります。一方、おしりの肌は加齢にともない、たるみがみられますが、キメが整っていてシミやシワがありません。
UVBは
>DNA傷害や皮膚に紅斑(炎症)を起し

>その後にメラニン生成を促進する遅延型黒化
>さらに数年後から数十年後にシミを発症させ、また、シワを形成させる作用もあります。
25 歳過ぎにもなると顔や肩から背中にかけて、強い日焼けを繰り返した皮膚にシミが出始めます。シワは 40 歳ころから出始めます。光老化症状は小児期から上手に紫外線と付き合えば発症を60 歳頃まで遅くできます。
地表に届く紫外線は波長が短いほど人体に有害であることは前回の記事でもお伝えしましたが、地表に届く紫外線量の中で波長が短く皮膚の光老化に関与してくるのはUVBとUVA-IIです。
したがって、UVBとUVA-IIを防ぐことで、シミや慢性肌荒れなどを防ぐことができます。日光を長時間、何回も浴びていると、その影響は数年後から数十年経ってからも現れます。
ですから、日光を浴びすぎないように日傘、帽子、衣類などによる紫外線防御、さらに、これらによる紫外線防御ができない環境では、SPF(Sun Protection Factor)を目安として日焼け止め化粧品を選択して使用することが大切です。

SPFで光老化対策

光老化を防止する最良の方法は、340nmより低い波長の太陽紫外線を浴びないようにすることです。とはいっても、防ぎたい波長だけを浴びないようにすることは現実的ではないので、努めて日光にあたらないようにすることをすすめます。
やむを得ず日光にさらされる状況においては、UVBの防止の目安であるSPFが30程度の日焼け止め化粧品を使用することを薦めます。これはSPF30もあれば肌に悪い効果的に紫外線(UVB、UVA-II)を防御できることが科学的研究データによって証明されているからです。なお、日焼け止め化粧品にはPA(Protection Grade of UVA)の表示が付いていますが、これは参考程度にすればよいと思います。
オーストラリアでは紫外線による健康被害予防に向け、1980年代に「サン・スマート(Sun Smart)」プログラムが導入されました。中でも、特に力を入れているのが子どもへの紫外線予防指導で、『スリップ・スロップ・スラップ・ラップ(Slip、Slop、Slap、Wrap)』というスローガンを合言葉に具体的で徹底した対策がとられています。
『スリップ・スロップ・スラップ・ラップ(Slip、Slop、Slap、Wrap)』とは、紫外線予防のために取るべき行動を示す言葉で、次のような意味があり、子どもたちが屋外へ出る時に守るべきスローガンになっています。
長そでのシャツを着よう! (Slip on a long sleeved shirt!)
日焼け止めを塗ろう! (Slop on some sunblock!)
帽子をかぶろう! (Slap on a hat that will shade your neck!)
サングラスをかけよう! (Wrap on some sunglasses!)

子どもの時に大量の紫外線を浴びることが将来的な健康被害リスクを高めるため、紫外線から子どもたちを守ろうということで、このスローガンが誕生しました。

美肌のための紫外線対策まとめ

UVBはシミの原因であるとともに、真皮の浅い層まで届くので、コラーゲン繊維や、エラスチン繊維、オキシタラン繊維にダメージを与え、シワやキメの消失の原因にもなります。
UVA-IIも真皮の浅い層まで届き、コラーゲン繊維や、エラスチン繊維、オキシタラン繊維などにダメージを与え、皮膚を硬くして、シワやキメの消失の原因になります。
UVA-Iは持続型即時黒化を起こしUVBの皮膚への侵入を阻止して紫外線から皮膚を守る働きがあります。光老化を防ぎ、美肌を保つ最良の方法は、努めて日光をあたらないようにすることです。やむを得ず日光に曝される状況下では、SPFを指標に日焼け対策の化粧品を購入して用いることです。その場合、なるべく内分泌攪乱作用(環境ホルモン作用)が報告されているメトキシケイヒ酸エチルヘキシルやオキシベンゾン-1、オキシベンゾン-2、オキシベンゾン-3、メチルベンジリデンカンファが入っていない日焼け止め化粧品を選びましょう。
化粧品は基本的に室温で3年間の品質が保証されているはずですが、日焼け止め化粧品は毎年購入したものを使用しましょう。また、UVBやUVA-IIは皮膚のタンパク質や脂質の酸化を促進するので、ビタミンCなどの抗酸化成分を多く含む食事でとることも美肌を保つために必要です。
出典:光老化科学の最前線(監修:前田憲寿)シーエムシー出版 2015年4月24日発行

2015年7月2日 星期四

“体内酵素”を活性化する条件と、食物酵素をより効率よく摂るコツ_スキンケア大学

“体内酵素”を活性化する条件と、食物酵素をより効率よく摂るコツ

消化酵素は3つに分類される

体内の消化酵素類は以下の3種類に分けられます。
○リパーゼ…脂肪分解酵素
○プロテアーゼ…たんぱく質分解酵素
○アミラーゼ…炭水化物分解酵素
消化酵素は、胃のほかに口、十二指腸、小腸などの消化器官から分泌されます。例えば、口腔内から分泌されるアミラーゼというデンプン分解酵素をうまく働せるには、良好な噛み合わせ、咀嚼回数を増やす、口腔内唾液Ph(弱酸性がよい)、アミラーゼの活性などがあげられます。
一方、胃から分泌される消化酵素は、胃酸(塩酸)が不足すると、ペプシン酵素の低活性が起こり、結果、たんぱく質の消化不具合を起こしてしまいます。また、精神的な原因やストレスなどによっても胃内のphが変化し、たんぱく質の分解が妨げたりもします。

体内酵素の働きを高めるにはビタミン、ミネラルが大切

補酵素となるビタミンにはB群、C、K、ビタミン様物質のコエンザイムQ-10やリポ酸などがあります。ミネラルはマグネシウム、亜鉛、銅、鉄、マンガン、セレン、モリブデン、ニッケルなどです。補酵素は、酵素のスイッチが切られるときや、廃棄されるときには離れていきます。
一方、酵素阻害剤という酵素の表面の隙間に補酵素の代わりに入り込んで、活性を低下させたり消失させてしまう物質もあります。酵素阻害剤は食品中に含まれていることもありますし、医薬品、殺虫剤、農薬などにも利用されていますので知識の1つとして覚えておいてください。

2015年7月1日 星期三

チョイ足し食材&刺激を与えて夏バテを乗り越える方法_スキンケア大学

チョイ足し食材&刺激を与えて夏バテを乗り越える方法

夏バテの負のループとは…

夏バテの主な原因は3つあります。
1つ目は、急な気温の変化などで自律神経が崩れやすくなること。
自律神経は、循環器、消化器、呼吸器などに休むことなく働きかけ、自然に調節してくれている器官です。
2つ目は、発汗による水分不足
3つ目は、
消化機能の低下による栄養不足です。
3つの原因はどれも繋がっていて、1つでも狂い始めると自律神経の働きが悪くなり悪循環となります。

ランチや飲み会で積極的に摂りたい食べ物

●ビタミンB1
食欲が減ると、パンだけ、おにぎりだけ、そばだけ…などどうしても炭水化物に偏った食事になりがちです。摂った糖質をエネルギーとして使うために必要なビタミンB1は、豚肉やうなぎ、枝豆などに豊富です。特に暑いこの時期にビールなどのアルコールを飲む人は多いはず。実はアルコールの代謝にはビタミンB1の消費が多くなるので、おつまみには、積極的にこれらのビタミンB1が豊富な食材をチョイスしましょう。
●ビタミンC
暑さや寒さなどの気温差などで身体も知らぬ間にストレスを抱えています。喫煙習慣や、ストレスが多い人ほどビタミンCの消費量は多くなります
ビタミンC水溶性なので、汗をかくとより減ってしまうため、この暑い時期は特にこまめな補給が大切です。柑橘系のフルーツやブロッコリーやパプリカ、意外にもビタミンCが豊富なじゃがいもなどのイモ類などを積極的にとるのもおすすめです。
●クエン酸
クエン酸は、ビタミンB1と同じように糖質の代謝に必要な栄養です。レモンやすだち、キウイなどの柑橘類に多い成分です。夏の時期に“はちみつレモン”を作ることもありますが、理にかなった食べ物といえます。
また、お酢にも同じような作用があるので、お酢を料理に加えたり、黒酢ドリンクや梅など、すっぱいものを摂り入れることも意識しましょう。

消化吸収を助ける刺激アイテム

以上、とってほしい栄養素や食材についてご紹介してきましたが、最後に栄養不足にならないように消化吸収を助けるアイテムをご紹介します。それが、刺激を与えてくれるモノなのです。
例えば、炭酸水です。あのシュワシュワが胃腸を刺激して、働きを高めてくれると言われています。そうすると、栄養の消化吸収もスムーズになり効率よく、より多くの栄養を取り入れることができます。
また、唐辛子やこしょう、カレー粉などの香辛料なども食欲増進と胃腸への刺激などへ影響してきますので、調理に使用してみましょう。