iPS細胞よりすごい!? 最先端の“幹細胞コスメ”って(2)…_日経ウーマン
肌細胞を元気にする脂肪幹細胞培養液配合コスメも登場
25人のタイ人女性に、脂肪幹細胞培養液10%を配合したクリームを8週間、毎日朝夕2回使用してもらい、使用前を0とし、4週後、8週後でシワの状態を比較した。その結果、使用期間に伴いシワの改善が見られた。(データ:セルインバイオ研究所)
一方、幹細胞が作り出す物質に着目した化粧品も続々と登場している。最近増えてきた“幹細胞コスメ”と呼ばれるのがそれ。なかには植物由来の幹細胞を用いたものもあるが、機能性研究が進んでいるのはヒトの脂肪幹細胞の培養液だという。
「脂肪幹細胞を培養すると、培養液中に成長因子など500種を超えるたんぱく質が作り出される。この培養液に美白やシワ改善などの肌老化抑制作用、創傷治癒作用、発毛・増毛作用などがあることが報告されている」と説明するのは化粧品素材として幹細胞培養エキスを輸入・販売するアンチエイジング代表取締役の野中秀訓さん。
幹細胞培養液の研究は、海外先行で、日本ではようやくエイジングケア化粧品が登場したところ。今後、肌だけでなく、育毛や傷跡治療薬などさまざまな分野での商品化が期待される。
脂肪幹細胞を培養すると、培養液中にサイトカインがたくさん作られるが、「脂肪細胞や線維芽細胞を培養してもさほどサイトカインは作られない。これは幹細胞が指令を出す重要な細胞だからと考えられる(」野中さん)。
キーワードは“脂肪幹細胞”
注目のスキンケアアイテム
脂肪幹細胞に直接働きかける
加齢により低下する線維芽細胞の働きを補う「脂肪幹細胞」の働きに着目し、これまでにない新しいアプローチで肌のハリ・ツヤを作り出す。
エピステーム ステムサイエンス
脂肪幹細胞の「移動する力」と「増える力」を高める「ステムSコンプレックス」を配合。加齢により低下した線維芽細胞の働きをサポートし、力強いハリ肌へと導く。右:ローション、左:エマルジョン(どちらも1万5000円、税別)。問/ロート製薬
肌細胞に指令を与える幹細胞培養液配合
ヒトの脂肪由来幹細胞から指令物質として分泌されるたんぱく質(サイトカイン)をたっぷり含んだ培養液を配合。
1 ワビオ
ステム アクティブ エッセンス
ヒト由来脂肪幹細胞培養液配合の美容液。時間差で、潤い、毛穴の引き締め、肌サイクルの立て直しが実感できる。15ml、2万円(税別)。問/パシフィックビューティー
2 オビアス
クリーム コンセントレーション
ヒト由来脂肪幹細胞培養液を高濃度に配合し、浸透技術ナノリポソームカプセルに閉じ込めた美容クリーム。30g、3万5000円(税別)。問/オビアス
3 セルリー
ヒト由来脂肪幹細胞培養液と、ペプチドやビタミンC誘導体を浸透カプセルに閉じ込めて配合した美容液。5g+レフィル5g、3万8000円(税別)。問/JTIX
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