顔の小ジワや法令線に対する「若返り治療」が注目を集めています。これには、「ヒアルロン酸」「PRP」「脂肪」などの注入材を、気になるところに注入する方法が一般的です。どんな特性やリスクがあるのか、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
「ヒアルロン酸」注入と選び方のコツ
ヒアルロン酸は、ほかの2つよりも比較的手軽な方法として知られており、若返り治療をする方のなかでも多くの方が利用しています。昨今は、いろいろな種類のものが出てきていますが、基本的に効果は数か月程度で、それが過ぎると吸収されてなくなります。1年単位で持続するヒアルロン酸もありますが、人体にとっては異物なため、実は長持ちするほど、しこりのリスクが高まります。
また、長持ちするように粒子が大きく作られているため、注入後にその部分だけ触感が硬くなったり、ポコッと浮き出ているような感触を感じたりするケースがあります。現代医学の背景を考慮すると、ヒアルロン酸を選択する場合は、無理をせずに数か月程度の効果のものを〝お試し〟感覚で選ぶのがいいかもしれません。
しこりのリスクと「PRP」注入
PRPは、自分の血液に含まれる血小板を抽出し、効果的に濃縮した注入材です。単独では持続性が悪いため、肌の若返り効果が高いと評価されている医薬品の成長因子(細胞の増殖や活性化を促す素材)と混ぜてつくられます。
PRPの効果は個人差が出やすいという通説がある一方で、ヒアルロン酸とは異なり、注入後2週間経たあたりから徐々に効果が出はじめ、3か月ほどでピークを迎えます。長ければ3年近く効果が持ちますが、添加する成長因子の副作用で、注入したところに肉芽(にくげ/にくが)と呼ばれるしこりのようなものができてしまう方もいます。注入前に、必ず副作用やリスクをドクターに確認しましょう。
注目度の高い「脂肪注入」の特徴とリスク
脂肪注入治療は昔からある方法ですが、昨今は脂肪に含まれる幹細胞を壊さずに活用できる技術が確立してきたため、近年になって人気が出てきています。天然の成長因子を豊富に含んだ幹細胞は、アンチエイジングに欠かせない、若返り治療の宝のような素材!採取した自己脂肪から幹細胞を効果的に抽出し、注入材用に濃縮するためには高い技術が必要です。よって、どこのクリニックでも受けられるわけではありませんが、効果を期待できる治療法のひとつです。
シワやクマを解消し、若々しい明るい肌に促す反面、小範囲の脂肪吸引の必要があります。これをメリットと捉えるかデメリットと解釈するかは個人によって違いますので、それらも把握した上で選択してみてください。
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