「むくみがひどく、受診したところ、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)による鬱血と診断されました。
これに対して、慶應義塾大学医学部の渡辺賢治先生の回答です。
「下肢静脈瘤は漢方では血の巡りがよくない瘀血(おけつ)の症状と捉えることが多いです。むくみもあるのであれば、血の巡りだけでなく水の巡りも悪いのでしょう」
瘀血タイプですね。生活習慣の改善や適切な漢方薬に教えてください。
「瘀血証は血の巡りが悪くなっている状態です。血の巡りを良くする生活習慣を心がけましょう。
身体を温めたり、リラックスをして気を巡らせることは血を巡らせることにつながります。一方で温めすぎたり汗を大量にかいたりして血を消耗させてしまわないように気をつける必要もあります。そこで下半身を温める、半身浴、足湯、適度な運動がおすすめ生活習慣として挙げられます。
代表的な漢方薬としては、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)があります。有名な漢方薬で一般薬局でも手に入りますが、服用にあたっては医師•薬剤師のアドバイスに従ってください」
いろいろお聞きしてきましたが、よく効くツボもあったりしますか?
「瘀血証では、血海(けっかい)というツボが有効です」
そう答えるのは医学博士の宗形佳織先生。それはどこにあるツボでしょうか?
「血海は、ヒザ関節上の内側のくぼみから指3本分上にあがったところにあるツボです。ちょうど以下のイラストの位置にあります」
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