2015年12月19日 星期六

乾燥肌の化粧品の選び方_乾燥肌の化粧品選び(4)美容液_Dr.吉澤智子スキンケア大学[A]

乾燥肌の化粧品の選び方_乾燥肌の化粧品選び(4)美容液_Dr.吉澤智子スキンケア大学[A]

美容液の目的とは?

乾燥肌の化粧品選び(3)化粧水』でご説明した通り、化粧水は水溶性の美容成分を角質層に届ける役割があります。
しかし、美容液の場合は、水のようにサラッとしたものから、ジェル状、乳液状、クリーム状など、様々な形状が存在し、主な配合成分が水性の成分なのか、油性の成分なのかによって、テクスチャが変わります。
そのため、美容液を選ぶ場合は、求める効果や目的を明確にし、適した成分と、その成分を効果的に届けるのに適した処方やテクスチャのものを選ぶ必要があります。
乾燥肌の人が美容液を選ぶ場合、もっとも求める効果は「保湿」。ここでは、保湿を目的とした美容液の選び方をご説明します。

保湿目的の美容液の選び方

お肌の水分を保つ役割は、角質層に存在する細胞間脂質(セラミドなど)が80%NMF(天然保湿成分)が18%皮脂が2%程度を担っています。
保湿を目的として美容液を選ぶ場合は、お肌の保湿能力の80%を占めている細胞間脂質の成分そのものや、お肌が生成する細胞間脂質を増加させる成分入りの美容液を選ぶのがおすすめです。

セラミド配合美容液

セラミドは細胞間脂質の40%を占める、大変重要な成分です。セラミドが配合されている美容液を選ぶ場合、以下のような点を重視して選びましょう。

「ヒト型セラミド(バイオセラミド)」が配合されている

人間の角質層にあるセラミドと同じ化学構造を持つセラミドが「ヒト型セラミド(バイオセラミド)」です。酵母を利用して生成したもので、保湿力が高く、刺激が少ないのが特徴です。
化粧品の表示成分としては、「セラミド2」「セラミド3」のように、「セラミド」の後に番号がついた形で表示されています。
他にも、疑似セラミド(石油原料から化学合成したもの)や植物性セラミド(米ぬか油、小麦胚芽油などから抽出した植物由来のセラミド)を配合した化粧品も多くなっていますが、保湿力はヒト型セラミドに劣りますので、注意が必要です。

セラミド配合量

セラミドは比較的高価な成分のため、極端に安いものは微量しか含まれていない可能性があります。
美容液の量にもよりますが、目安としては3,000円以上で、できるだけ配合量が明記されているものを選びましょう。配合量の記載がなければ、メーカーに問い合わせるのが確実です。

テクスチャー

セラミドは水性成分ではないため、乳液またはクリーム状のものや、ドロッとしたテクスチャのものが多くなっています。
水のようにサラッとしている場合、配合量が極めて少ないか、界面活性剤が多く使われている可能性があります。
比較的皮脂が多い方は、なるべく油分が少ない美容液がおすすめですが、しっとりした使用感がお好みの方は、クリーム状の美容液か、セラミド入りのクリームを使用するといいでしょう。

お肌のセラミド生成量を増やす成分が配合された美容液

乾燥肌の化粧品の選び方(3)化粧水』にも記載しましたが、セラミドの角質層内での生成量を増加させる成分には以下のようなものがあります。
  • ライスパワーNo.11エキス
  • ユーカリ抽出液
セラミド同様、こちらも配合量などを確認し、十分に効果が期待できるものを選びましょう。

その他の保湿成分

セラミドやセラミドを増やす成分以外に、以下のような保湿成分があります。

水分を層の間にはさみ込む成分

角質層では、細胞間脂質は層を作り、その間に水分をはさみ込んで水分を保持します。このように、セラミドと同様に層の中に水分をはさみ込むタイプの成分は、強い保湿力を持っています。
  • スフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)/ステアリン酸コレステロール/ステアリン酸コレステロール:セラミド以外の細胞間脂質の一種。セラミドより保湿力が弱いが、角質層内のその他の脂質との親和性が高い。
  • 水素添加大豆レシチン:大豆から抽出されるレシチンに、酸化防止のため水素を添加したもの。水素添加レシチンは水素添加していないレシチンの持つ特性を損なうことなく安定化されている
  • リピジュア®:細胞膜を構成するリン酸脂質「ホスファチジルコリン」を研究して開発された保湿成分。洗い流しても保湿能力を発揮し、その保湿力はヒアルロン酸の約2倍と言われている。

水分を抱え込む成分

角質層で水分を抱え込み、保湿する成分。上述のはさみ込むタイプよりも保湿力は弱いですが、その分価格が手ごろな化粧品も存在します。
  • ヒアルロン酸:真皮に存在し、角質層には存在しない。化粧品で肌に塗るとNMF(天然保湿因子)と似た働きをする。
  • エラスチン:真皮に存在。ヒアルロン酸同様に角質層には存在しないが、保湿力があるため多くの化粧品に配合されている。
  • コラーゲン:ヒアルロン酸やエラスチン同様、真皮に存在。

水分を吸着する成分

外気などの水分を吸着し、保湿する成分です。空気の湿度が低い場合は保湿力が低下してしまいます。
美容液では、主に天然保湿因子に含まれている以下のような成分や、植物エキス等を配合したものが数多く販売されています。
【NMF(天然保湿因子)の構成成分】
  • アミノ酸
  • PCA(ピロリドンカルボン酸
  • ミネラルなど
「水分を抱え込む成分」や「水分を吸着する成分」が主体の美容液を選んだ場合は、乾燥の度合いに合わせ、セラミドなど「水分を層の間にはさみ込む成分」が配合されたクリームや乳液を用いると、よりお肌が乾燥しにくくなります。

その他の目的の美容液選び

美白美容液など、その他の目的で美容液を選ぶ場合は、「基本的に効果が高い成分は刺激が強い」という傾向があることを念頭においておきましょう。
乾燥肌はお肌の角質層が損なわれている状態の肌なので、刺激の強い成分が高濃度に配合された美容液を使用すると、かぶれなどの症状が発生することがあります。
腕の内側など、角質層が健全な箇所でパッチテストを行った場合に問題はなくとも、角質層がダメージを受けている場所では問題が発生する可能性があります。
使用する場合は、お肌への刺激性などに注意を払い、異変を感じた場合はすぐに使用を停止するようにしてください。

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