食事・食生活と脂性肌の関係
脂性肌はスキンケアやホルモンバランスなど、さまざまな原因が考えられますが、食生活が大きく影響しているケースがあります。
食生活が脂性肌に与える影響の代表的なものが以下の2つです。
- 皮脂の過剰分泌を誘発する食べ物の摂りすぎ
- 過剰な皮脂分泌を抑え、皮脂を適性にコントロールする栄養素の不足
まずは「皮脂分泌を誘発する食品」について解説します。
皮脂分泌を増加させる食品とは?
皮脂の分泌を促す食品として代表的なものは以下の通りです。
(1)中性脂肪になりやすい食品
皮脂の主成分は中性脂肪。そのため、中性脂肪になりやすい食品を多く摂ると、皮脂の分泌が増加すると言われています。具体的には以下のような食品です。
- 動物性脂肪の多い食品(バター、生クリーム、チーズ、卵、脂身の多い肉類など)
- 砂糖、果糖を多く含む食品
- アルコール
(2)血糖値を急上昇させる食品(高GI食品)
血糖値が急上昇するとインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を亢進させます。具体的には以下のような食品です。
- 生成された穀物(小麦粉、白米など)と、その加工食品(パン、麺類、お餅など)
- 砂糖、お菓子など甘いもの(ケーキ、クッキー、ドーナツ)
- ジャガイモやジャガイモを使った料理(マッシュポテト、ポテトチップス、フライドポテトなど)
これらの食品は皮脂分泌を過剰にするだけではなく、肥満やニキビなど、体やお肌に悪影響を与える可能性があります。
皮脂分泌をコントロールしている栄養素とは
続いて皮脂分泌を適切にコントロールする栄養素について解説します。以下の栄養素は皮脂の過剰分泌を抑制するため、不足すると脂性肌の原因になります。
(1)ビタミンB2
皮脂の分泌量を適性にコントロールし、粘膜や皮膚の健康を保つ役割をしているビタミンです。
(2)ビタミンB6
ビタミンB2と協力して皮脂の分泌を調節します。
(3)ビタミンC
内服することで皮脂の過剰分泌を抑えると同時に、皮脂が酸化してお肌にダメージを与えるのを防ぎます。
以上のように、食生活は皮脂腺や皮脂の分泌にも大きな影響を与えます。脂性肌でお悩みの方は、皮脂の過剰分泌を誘発する食品を控え、皮脂の過剰分泌をコントロールするビタミン類を積極的に摂取しましょう。
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