ちょっとした乾燥のケアに白色ワセリンを使っている方は多くいらっしゃいますが、本当にワセリンは無害なのでしょうか。ここでは、ワセリンに副作用があるのかどうか詳しく解説しています。
ワセリンに副作用はある?
ワセリンに副作用がないという考え方そのものは間違っていません。そもそもワセリンに薬理作用はありませんから、作用も副作用もないのです。ワセリンが保湿剤として使われるのは、単に肌表面を覆って角質層から水分が蒸発するのを防いでくれるからであって、あくまでも物理的要因なのです。
しかし、副作用がないからといって、ワセリンに一切問題がないとは言い切れません。中には、ワセリンに反応して接触性皮膚炎を起こし、発赤、かゆみなどを訴える方もいらっしゃいます。また、角質層にワセリンが溶け込み、角質層内に存在するセラミド、天然保湿因子(NMF)の働きを阻害する可能性もあるため、100%安全かどうかという点では、そうとは限らないのが現実です。
油焼けによる色素沈着ってあるの!?
ワセリンなどの鉱物油を塗ると油焼けを起こすといった情報を、時折目にすることがあります。これは、ワセリンを塗布した箇所に紫外線が当たると色素沈着が生じやすくなると言われているからです。確かに、1970年くらいまでは鉱物油の精製技術が低く、ワセリンに多くの不純物が混じっていたためにそういうこともありました。それは、ワセリンそのものではなく、不純物が油焼けの原因だったわけで、現代ではワセリンによる油焼けの心配は、特にありませんので安心してください。
石油が原料!?ワセリンって大丈夫なの?
石油が原料ということで、ワセリンの安全性を心配している方が多くいるようです。これは昔、石油系防腐剤による接触性皮膚炎が問題になったことが影響しています。しかし、最近では基準も厳しくなっており、そういったトラブルが発生する心配はあまりしなくても大丈夫でしょう。
現在では、皮膚科の治療にワセリンが用いられています。切創からの出血を止める時や、乾燥を止めるための湿潤療法でワセリンを使用しているのです。また、皮膚科で処方される軟膏のベース剤になっているのもワセリンです。石油が原料だからといって、過度な心配は必要ありません。
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