2015年7月25日 星期六

界面活性剤って本当に悪ものなの?_スキンケア大学

界面活性剤って本当に悪ものなの?

界面活性剤を化粧品に入れる目的は、大きく分けて2つあります。
・洗浄剤:(代表的な商品)シャンプー、洗顔料、メイククレンジング等
・乳化剤:(代表的な商品)リンス、クリーム、乳液等

天然の界面活性剤はあるの?

天然の界面活性剤はごくわずかしかありませんが…。わかりやすく食品を例に挙げますね。マヨネーズには、本来仲が悪い酢と油がきれいに混ざっています(乳化している)が、これはマヨネーズに入っている卵の黄身に「レシチン」という天然の界面活性剤が含まれていて、この「レシチン」の乳化力で酢と油が分離せず、きれいなクリーム状態を維持しています。
ただ、化粧品は食品より長期の品質維持をしなければいけないので、天然の界面活性剤に少し手を加えた天然系界面活性剤を使用いたします。
例えば、「レシチン」に水素を添加した「水添レシチン」にすることにより、「レシチン」より品質の安定性や乳化性能も向上することから、自然派化粧品には「水添レシチン」がよく使用されます。その他に天然系の界面活性剤として下記が使われます。
・洗浄剤:ラウロイルメチルタウリンNa(アミノ酸系)、ミリスチン酸K(石鹸)等
・乳化剤:ステアロイル乳酸Na、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ソルビタン等
しかし、市場に出ている大半の化粧品には、このような天然系の界面活性剤ではなく、石油系成分を起源とした界面活性剤を使用します。ただ、成分名の長いものが多くとても憶えられません。そこで、それらの長い成分中によく記載されているアルファベットやカタカナを記載しますので、その部分だけでも憶えてもらえればいいです。
・洗浄剤:PPG、PEG等
・乳化剤:PEG、セテス、オレス等

界面活性剤とうまく付き合う

中でも界面活性剤が主成分的な役割を果たすメイククレンジングやシャンプーには、注意が必要です。
通常、乳液やクリームなどに使う界面活性剤の量は、せいぜい数%程度です。しかし、シャンプーやメイククレンジングには、数十%も界面活性剤が配合されるので、その安全性がそのまま製品の安全性に繋がるといっても過言ではありません。
そこで、注意が必要な界面活性剤を少しご紹介しておきます。いずれも石油系界面活性剤です。
○シャンプー:ラウリル硫酸Na
(理由)この成分は「タンパク変性作用」があり、皮膚の保湿成分を流出させやすいため、動物実験で皮膚に予めダメージを与える時に使用する成分です。もちろん、高濃度のものを塗るわけですから、この成分がシャンプーに含まれているから必ず皮膚が荒れるというわけではありませんが、そのような目的にも使用される成分であることを知っておきましょう。
○メイククレンジング:オレス-2、オレス-5、オレス-10
(理由)過去にこの成分を含んだクレンジング製品で、目に強い刺激が表れた事例が複数あったことから、平成16年に東京都生活文化局からこの成分の使用を控えるよう、化粧品業界団体に要望書が出ています。

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