2015年8月26日 星期三

オリーブオイルは酸化されやすい?されにくい?_スキンケア大学

オリーブオイルは酸化されやすい?されにくい?

オリーブオイルは酸化されにくいって本当?

とても精製度が高く、純度の高いオリーブオイルでも数カ月すると酸化臭が発生してきます。そのため私はあまり化粧品を作るのにオリーブオイルを好んで使用することはありません。しかし、オリーブオイルは酸化されにくいオイルだという記述をよく見ます。どちらが本当なのでしょうか。

酸化されやすいオイル、酸化されにくいオイル

化粧品では様々な植物オイルが使われており、エモリエント成分として皮膚を柔らかくしたり、皮膚を保護したり、皮脂の代わりに皮膚の表面の水分蒸散を防いで保湿の役割を果たします。
化粧品に用いるオイルは、すべりが良い、伸びが良いなどのテクスチャーに加え、皮脂に近い組成であることも良いオイルであることの条件のひとつかもしれませんが、それだけではなく、酸化されにくいこともとても重要な性質のひとつです。
オイルが酸化されると過酸化脂質という活性酸素の仲間が発生し、老化や皮膚トラブルの原因のひとつとなりますので、できるだけ酸化されにくいオイルを使うことがとても大切です。
オイルが酸化されやすいかどうかは、オイルに含まれる脂質の化学構造によって左右されます。脂質を構成している炭素と炭素の間の結合に二重結合という結合があれば酸化されやすくなります
二重結合を全くもたない脂肪酸は酸化されにくく、飽和脂肪酸と呼ばれています飽和脂肪酸にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などがあります
一方、二重結合をもった脂肪酸は酸化されやすく、不飽和脂肪酸と呼びますオレイン酸やリノール酸、リノレン酸などが不飽和脂肪酸です二重結合をひとつしかもたないオレイン酸はリノール酸やリノレン酸に比べると比較的酸化されにくいと言えます。

食品に用いるオイル

オリーブオイルが酸化されにくいという記述は食品関連のものに多いような気がします。
食品によく用いられるオイルには、オリーブオイルのほかには、大豆、菜種、とうもろこし、ゴマ、綿実、ベニ花、グレープシードなどがあります。
これらのオイルの脂肪酸組成は、ほとんどがリノール酸が主成分です。それに比べてオリーブオイルの脂肪酸組成はほとんどがオレイン酸です。二重結合を2つもったリノール酸を主成分としているオイルは酸化されやすいのですが、オレイン酸を主成分としているオリーブオイルはそれに比べると酸化されにくいというわけで、食品においてはオリーブオイルは酸化されにくいというのは納得です
ちなみにリノール酸などの不飽和脂肪酸は体に必要で、栄養としても飽和脂肪酸よりも食品に適しています。

化粧品に用いるオイル

一方、化粧品によく用いられるオイルはパーム、ヤシ、メドウフォーム、ホホバ、マカデミアナッツ、ヘーゼルナッツ、馬油、シアバターなどがありますが、その多くは酸化されにくい飽和脂肪酸を主成分としています。またオレイン酸を主成分としている場合でも、その他の脂肪酸は飽和脂肪酸が多いものがほとんどです。
つまり、酸化されにくい脂肪酸が主成分となっているオイルが多いため、化粧品に用いられるオイルの中ではオリーブオイルは比較的酸化されやすい部類になってしまうのです。
また、オイルの中にビタミンEのような抗酸化ビタミンが多く含まれている場合も酸化はされにくくなります。
化粧品に用いられるオイルは、食品用のオイルに比べると非常に精製度が高く、純度が高くて不純物が少ないことをご存知ですか?食品用のオリーブオイルは黄色い色をしていますね。ところが化粧品用のオリーブオイルはきれいな透明で、食べてもあまりおいしくありません。
人間の皮膚はとてもデリケートで、免疫センサーの役割も果たしているので、化粧品に用いる成分はできるだけ不純物の少ないものである必要があります。皆さんも食品用のオイルなどを化粧品代わりにお肌に付けるのはできるだけやめましょう。

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