2015年8月21日 星期五

化粧ノリは何で決まる??_スキンケア大学

化粧ノリは何で決まる??

知っているようで知らない肌のキメ

今更ですが、肌にはキメと呼ばれる細かな模様があります。整ったキメは三角形が規則正しく組み合わさっていて、キメの山と谷がはっきりしています。キメが乱れてくると山と谷の差が少なく平べったくなり、さらに乱れると三角形の形もなくなって横縞のように流れてきます。
キメが整っていると肌に当たった光は放射線状に反射します。そうすると、ピンぼけした写真のように細かい部分のシワやくすみが見えにくくなって、全体的に明るく白く見えるようになるのです。ファンデーションに含まれるパールも、キメが整った肌では自然できれいにキラキラと反射するようになります。つまり、化粧ノリの善し悪しというのは、肌のキメの善し悪しの変化によって決まっているのです。

なんで起こる?キメの乱れ

ではキメの乱れはどうして起こるのでしょうか?肌のキメ一つの三角形の中には15〜20個程度の角質細胞が詰まっています。この角質細胞が水分で満たされているとキメはふっくらと盛り上がり山と谷がはっきりしてきます。逆に乾燥して水分が失われると角質細胞はしぼんでキメを収縮させて山と谷がなくなってしまうのです。
ですから、キメの善し悪しは角質細胞の水分量によって決まります。化粧品のカウンセリングコーナーでピッと測るあの肌水分量です。前回のホルモンバランスと肌の関係で生理周期によって肌のバリア機能は変化するとお伝えしましたが、バリア機能が低下すると角質細胞の水分は逃げやすくなりキメの収縮を引き起こします。どうやらこれが日々変化する化粧ノリの原因のようです。ちょっと余談ですが、乾燥すると肌のツッパリを感じるのもこのキメの収縮が原因なのです。

キメの乱れの防ぎかた

ここまでで、化粧ノリを良くするためには角質細胞の水分量が重要だということが分かっていただけたと思います。では、角質細胞の水分量を増やすためにはどうしたら良いのか。それは単純に保湿しかありません。
化粧水などで水分を与えて、保湿クリームなどで水分の蒸発を止めることです。ただ、知っておいて欲しいことは、単に水分を与えたところで、水はすぐに蒸発しますから長続きはしません。むしろ、濡らした新聞紙を放置して乾燥させるとパリパリになってしまうように、もともとある水分の蒸発も促進してしまうので逆効果です。
本来、角質細胞の中にはパリパリにならないように水分を保持しておく成分が存在します。ですが、残念ながら年齢とともにその成分は減ってしまうのです。子供の健康な肌がスキンケアなどなにもしなくても白くツヤツヤしているのはこの水分を保持しておく成分が豊富で、なおかつ水分を閉じ込めておく保湿膜もしっかりしているため、常にキメが整っているのです。
年齢を重ねて角質細胞の水分を維持するには、水分と同時に水分を保持しておく成分を一緒に補給することが大切なのです。この成分として、ヒアルロン酸が有名ですが、実際にはヒアルロン酸は角質細胞の内部には入り込みにくく、一方グリセリンは安価な保湿成分でありながらも角質細胞に入りやすい性質があります。
グリセリンの水分を保持しておく力はヒアルロン酸ほど高くありませんが、角質細胞内に入りやすい保湿成分であるということを考えれば、キメを整える上では一番効果の高い保湿成分なのではないかと思います。

リーズナブルで効果の高いお手入れ

そんな優秀な保湿成分「グリセリン」。ドラッグストアでは500mLが1,000円以下で買うことができます。メイク前のキメを整えるために取り入れてみてもいいかも知れませんね。
グリセリンはもともと人の肌の上にも存在する成分ですので副作用などの心配はありませんが、注意が必要なのは一点だけ。あまり高い濃度で使うとニキビの原因になってしまうことがあるということです。
ニキビができやすい人は、市販されているグリセリンを10倍希釈して使うといいでしょう。ニキビができにくい人であれば2倍希釈程度まで大丈夫だと思いますが、薄いものから試して肌の調子を見ながらご自身にあった濃度を探ってみてください。化粧ノリの悪い日からサヨナラできるかも?!

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