洗顔で変化する肌のpH
市販されている石鹸や洗顔フォームはpH10前後のアルカリ性のものが多く、そのため、石鹸で洗浄した後の肌表面は、一時的にアルカリ性に傾きます。健康な肌はpH4.5~6.0と弱酸性で、アルカリを中和させる力を持っているため、洗顔後も数十分~数時間で自然と弱酸性に戻ります。
しかし、春特有の様々な環境変化でゆらいだ不安定なお肌は、pHを調節する機能が低下しています。そのため、アルカリ性から弱酸性に戻るまでに健康な肌の2倍近くかかると言われています。
肌表面がアルカリ性の状態が続くと、ニキビの原因となるアクネ菌やアトピー肌を悪化させる原因のひとつである黄色ブドウ球菌などが繁殖しやすくなります。そのため、洗顔後は肌表面を素早く弱酸性に戻してあげることが大切ですので、トラブルを抱えた不安定なお肌には、肌のpH調整ができるpH5前後の化粧水を使うと良いでしょう。
洗顔に洗顔料は必要?それとも不必要?
夜はメイクを落とすために大半の方が洗顔料を使って洗顔をされていると思いますが、意外と分かれるのが朝の洗顔方法です。水洗い派、洗顔料派、クレンジング派など、様々ですが、果たしてどの方法が良いのでしょうか?
私は、朝も石鹸や洗顔フォームなどの洗顔料を使った洗顔をオススメしています。
「寝ているだけだから朝の肌は汚れていない」と思われる方もいますが、寝ている間にもしっかりと皮脂や汗が分泌されています。分泌された皮脂は時間の経過とともに酸化され、肌トラブルを引き起こします。
しかし、頻繁に洗顔しすぎると、肌表面の皮脂膜を壊して乾燥や肌荒れを引き起こすので、洗顔は適度に行うことが大切です。
肌トラブルを避けるためにも、「朝・晩」一日二回は洗顔料を使って汚れを落とすようにしましょう。洗顔料はしっかりと泡立てて、キメ細かな泡で肌をなでるように優しくを心がけてください。
また、敏感肌や乾燥肌の方は、脱脂力の強い石油系の洗浄剤が配合された製品は避け、洗浄力が緩やかな洗顔料を選ぶと良いですね。
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