何を食べるかではなく、何を消化・吸収したかである
これは、世界的に有名な栄養学博士のロジャー・ウィリアムズの言葉です。一生懸命、身体のためにと3大栄養素をせっせと摂っても、きちんと消化・吸収されないと体にとっては、逆に毒素となってしまい病気や肌の不調を引き起こす原因にもなりかねません。
未消化の栄養素が引き起こす問題の具体的な例を挙げてみます。
1)未消化の炭水化物は、腸内で異常発酵しガスがつくられる。ガスはそのまま血液に吸収され、血液細胞は凝集する。結果、血液が酸性に偏り、酸性を中和させるために骨のミネラル分を使うため、骨粗鬆症を引き起こす原因にもなる。
2)未消化の脂肪は、腸内で酸敗し毒素となり血管内に吸収され、酸化した過酸化脂質に変化する可能性がある。また、血管内の内側にたまり、動脈プラークとなり動脈硬化の要因にもなる。
3)未消化のたんぱく質は、腸内で腐敗する。腸内細菌がこれを餌にするため、アンモニアが発生する。肝臓でアンモニアを分解し、腎臓で排出するため、肝臓や腎臓への負担がかかる。リンパ液にも流れ込むため除去するために負担がかかる。結果、免疫機能が低下し病気になりやすくなる。
これらの3大栄養素はどれが欠けてもいけません。体を構成する上で必要不可欠な大切な栄養素だからです(どれかに偏った摂取は禁物です)。
3大栄養素を消化吸収に導いてくれるのが、酵素(生の食品、発酵食品に多い)であり、酵素の働きを助けてくれるビタミン、ミネラルです。これらをまんべんなく摂取することが、よい消化・吸収へとつながります。
つまり、よくいわれる「バランスよく食べましょう」ということはこのようなメカニズムからきているのですね。
遺伝子は変わらないが、遺伝子の発現(突然変異)は変わる
この言葉も同じく、ロジャーウィリアムズ博士の言葉です。遺伝子が発現するという考え方は、特定の遺伝子はある条件下において発現し、ある条件下においては発現しないということです。つまり、細胞がどういう状況にさらされているかによって発現の有無に差がでてきます。つまり、後天的な要素が強いということです。
よい細胞環境にするには、偏りのないバランスのとれた食事を摂ることです。腸内で腐敗することなく、きちんと消化吸収がされて、栄養素が細胞にいきわたるからです。このようによい条件下であれば、病気の遺伝子の発現は刺激されないので、病気遺伝子を作り出すことは少なくなります。
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