肌に住む菌たち
人の肌の上にはたくさんの菌が住んでいます。菌と聞くと、何となく汚い印象を持つかもしれませんが、健康を維持するためにはなくてはならないものなのです。
その中にはニキビの原因となるアクネ菌や、化膿させたり肌荒れを起こす黄色ブドウ球菌など一部には過剰になると悪さをする菌もありますが、多くは表皮ブドウ球菌という菌で、肌表面に弱酸性の膜を作って、病原菌の増殖を防いだり、老化の一番の原因である活性酸素を消去するなど、とても重要な役割をしているのです。
こんなにすごい!!「美肌菌」
表皮ブドウ球菌は「美肌菌」と呼ばれます。その理由は、毛穴から出た皮脂を分解して、化粧品に使われる代表的な保湿成分のグリセリンを作ってくれるためです。肌表面にある厚さ0.02mmの角質層、この角質層を作る角質細胞には水分とグリセリンを通すアクアポリンという水路があります。
水分と同時にたくさんのグリセリンが角質細胞に供給されると、その水分が蒸発しにくくなって、角質細胞はうるおいで満たされて、透明感のあるしなやかな肌になるのです。また、この美肌菌は乳酸などの酸を作ることで、肌の表面を弱酸性に保ちます。
実際にこの美肌菌が減少した人の肌に、人工的に作った美肌菌を塗ると、1ヶ月程で肌の保湿機能が高まって水分量が増加し、キメも整うことが確認されているそうです。
美肌菌を増やす4つの方法
こんな強い味方の美肌菌を増やすために、日頃どんなお手入れをしたらよいのでしょうか?
1)部屋を加湿する
お風呂場にカビが生えやすいように、菌が生きて行くためには温度と湿度が不可欠です。温度も湿度も下がる秋冬は美肌菌にとって過酷な季節。加湿器、洗濯物を室内に干す、観葉植物を置くなどして、部屋の加湿を心がけましょう。
お風呂場にカビが生えやすいように、菌が生きて行くためには温度と湿度が不可欠です。温度も湿度も下がる秋冬は美肌菌にとって過酷な季節。加湿器、洗濯物を室内に干す、観葉植物を置くなどして、部屋の加湿を心がけましょう。
美肌菌にとって最適な湿度は60%。湿度計を置いてチェックすることも大切です。
2)汗をかく
美肌菌の栄養源は皮脂と汗です。冬場は特に意識して、体を動かしたり、辛いものを食べたるなど発汗を促すことが大切です。また、代謝を高めることで体温も上がり、美肌菌が住みやすい体温にもなります。
美肌菌の栄養源は皮脂と汗です。冬場は特に意識して、体を動かしたり、辛いものを食べたるなど発汗を促すことが大切です。また、代謝を高めることで体温も上がり、美肌菌が住みやすい体温にもなります。
3)洗い過ぎない
クレンジングや洗顔料で洗えば、美肌菌も流れてしまいます。クレンジングや洗顔料を使った洗顔は夜1回だけ。朝は30℃くらいのぬるま湯ですすぐようにしてください。
クレンジングや洗顔料で洗えば、美肌菌も流れてしまいます。クレンジングや洗顔料を使った洗顔は夜1回だけ。朝は30℃くらいのぬるま湯ですすぐようにしてください。
「朝、洗顔料で洗わないと皮脂が残ってテカリが気になる」と思う方もいるかもしれませんが、美肌菌によって分解された皮脂はぬるま湯でも十分洗い流すことができます。
4)化粧品をむやみに使い過ぎない
化粧品には防腐剤やそれに替わる保存料が使われています。それらは化粧品の中で菌を増やさないためのものですから、美肌菌にもダメージを与えてしまします。
化粧品には防腐剤やそれに替わる保存料が使われています。それらは化粧品の中で菌を増やさないためのものですから、美肌菌にもダメージを与えてしまします。
肌の湿度を保つために保湿ケアは大切ですが、むやみに大量に使ったり、いろんなものを重ねづけし過ぎると逆効果になってしまう場合があります。適度に使うようにしてください。
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