スキンケアでできる早めの予防
しかし、どんなに肌を覆って花粉が付着しないように防いでも、完全に避けることはなかなか難しいでしょう。そこで、多少の花粉が付着しても炎症が起こらないような丈夫な肌を維持することが大切となります。
花粉が肌に付着したら、なるべく早めに拭き取ったり洗い流したりしましょう。そして、肌の保湿をしっかりと行ってください。十分な皮脂で覆われ、潤った肌は多少の刺激には影響を受けない強い肌となります。
普段使っている化粧水がしみるようなら、アルコールの含まれていないものに変えたりして、刺激をさけるようにしてください。ローズウォーターなどのフローラルウォーターを使うのもよいでしょう。
そして、スキンケアの最後には、油分で膜を張って肌を保護してあげましょう。ここでお勧めなのが、シアバターです。シアバターは保湿力の高い植物油脂で、人の皮脂に近い成分が多く含まれていますので、肌に足りない油分を補うのに適しています。
また、微量のビタミン類も含まれているので、肌状態を整えるのにも役立ちます。ただし、乾燥がひどいからといって塗り過ぎると過剰な油分がニキビなどの原因となりますので、あくまでもご自分の肌に足りない分を補う程度の使用にとどめて下さい。
品種によるシアバターの違い
ところで、シアバターの保湿力は優れているものの、固くて塗りにくいとか、塗った後にベトベト感が残るのがいやで使うのをためらわれていらっしゃる方が多いかもしれません。シアバターのこの固さとベトベトした感じは、ステアリン酸という脂肪酸が多く含まれているからです。
ステアリン酸は抗酸化作用のあるお肌に大変うれしい成分なのですが、融点が高いため、この含有量が多いと固くなってしまうというのが難点です。
そこでご紹介したいのが、シアバターの中でもステアリン酸の含有量がやや少なく、オレイン酸を多く含んだ種類のものです。
オレイン酸はオリーブオイルやつばき油に多く含まれる脂肪酸で、保湿作用があります。そして、ステアリン酸とは逆に融点が低いので、常温では液状です。
ですから、オレイン酸を多く含むシアバターは柔らかく、伸びが良くてべとつきもあまりありません。ニロティカ種と呼ばれるこのシアバターは、アフリカの中でもごく限られた地域(ウガンダ北部と南スーダン南部)でしか採れない。
花粉対策に、シアバターを採りいれた保湿ケアをぜひお試しください。
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