意外と知らないターンオーバーの仕組み
まず、ターンオーバーについておさらいしてみましょう。イラストは肌の表皮部分です。表皮の一番深くの基底層の細胞は、1個の細胞が2個に、2個の細胞が4個にと絶えずに細胞分裂を繰り返しています。
細胞分裂するたびに、先に生まれた表皮細胞は上へ上へと押し上げられていきます。表皮の一番表面の角質層の手前で細胞は死んで角質になります。そして、角質の役割を終えると、垢となって剥がれ落ちていくわけです。この細胞が生まれてから垢として剥がれ落ちるまでを「ターンオーバー」と呼んでいます。ターンオーバーにより、約4〜6週間の周期で表皮の細胞は生まれ変わっていきます。
8月にできたメラニンが、表面に出てくるのは10月!
強い紫外線を浴びると、肌は細胞の中のDNAを守るためにメラニンを作ります。ちょうど遮光カーテンのような役割をしてDNAを守っているのです。このメラニンができるのが基底層の部分で、できた後は、ターンオーバーと同時に上へ押し上げられていくのです。
つまり、8月に肌の中にできたメラニンは、4〜6週間後にあたる10月頃に、ちょうど肌の表面に出てくるわけです。これが、秋にシミが目立つ理由。逆を言えば、メラニンがちゃんと排出されようとしているサインでもあるわけなのです。
さらにシミを目立たせる、キメの乱れ
肌のキメは、当たった光を拡散反射させて、携帯カメラのソフトフォーカスフィルターをかけたように、影をぼかしてくれます。つまり、キメが整っていると、シミは目立ちにくいのです。ただ、肌は乾燥するとキメが乱れてくるので、乾燥が始まる秋にシミが目立ちやすくなるもう一つの理由です。
シミ対策のケアとしてピーリングがあります。ターンオーバーは角質が剥がれるとその速度を速めるため、ピーリングは強制的に角質を剥がしてメラニンの排出を早めようとする施術になります。ただ、肌のキメを作っているのは角質ですので、むやみにピーリングをしては、よりシミを目立たせることにもなってしまうのです。秋になって、シミの目立ちが気になり始めたら、あまり焦らずに1か月程度は保湿ケアだけを徹底して経過観察をしましょう。
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