美白化粧品のパッケージにもよく出てくるビタミンC。美白にいい成分というイメージが強いのではありませんか？ 「ビタミンC=美白」と思われているのは、ビタミンCにシミの原因になるメラニンの生成を抑える働きがあるからでしょう。
また、シミの予防だけでなく、できてしまったシミに働きかける効果も。シミはメラニン色素が紫外線などの刺激を受け酸化し黒褐色になったもののこと。ビタミンCは、この酸化したメラニン色素を無色の状態にしてくれると言われているんです。
シミ対策以外にもお肌のハリのもとになるエラスチンやコラーゲンの原料になってくれたり、お肌の老化の原因である活性酸素と戦う抗酸化力があったり、腸で鉄分の吸収を助けたり。ビタミンCは、まさにキレイになりたい女性の強い味方です。
上手にビタミンCを摂取するには？
そんなにいいことだらけなら、大量に摂らなくちゃ！と思う方も多いですよね？ でも、ビタミンCは体内に蓄えることのできない成分なんです。どんなにたくさん摂取しても、ある一定量を超えた分は２～３時間で体外に排出されてしまいます。なので、一度に大量にとるよりも、数回にわけて摂取するのがおすすめなんです。ちなみに１日の適量は50～100ｍｇだそうです。
さらに、ビタミンCには熱に弱く水に流れやすい性質があるので、調理法にも注意が必要です。長時間の加熱は避け、切ったあとや茹でたあとにはできるだけ水にさらさないようにしましょう。
紫外線を吸収するソラレンって？
そして一番気を付けてほしいのが、ビタミンCを含んでいても、体を紫外線を吸収しやすい状態にしてしまう食材があることです。この紫外線吸収の働きのある成分がソラレン。実は、ビタミンCの定番食材であるレモンの皮に含まれています。なので、ビタミンCがシミにいいからとレモンの輪切りを顔にのせてパックするのはNGですよ。
じゃぁ、ソラレンの入った食べ物は食べないほうがいい？というとそういうわけではありません。なぜなら、ソラレンが多い食材には、同様にビタミンCも多く含まれているから。グレープフルーツやキュウリ、イチジク、ライム、オレンジ、セロリなど様々なビタミンC含有食材に含まれているのです。
また、レモンののように、ソラレンが含まれている柑橘類の皮や薄皮にはソラレンだけでなく、排出されやすいビタミンCを長く体内にとどめてくれる働きや抗酸化作用を持続させる働きがあるとされているポリフェノールが含まれています。この成分を活用しないのはもったいないのです。
そこでおすすめなのが、これらの食材は日が暮れてから食べること。特に、食べてから2時間ぐらいが一番紫外線を吸収するので、夜に食べれば紫外線の吸収を抑えることができます。朝出かける前に食べるのは避けてくださいね。
摂取の仕方次第では美肌の素になるビタミンC。上手に摂取して体のなかからキレイを目指しませんか？
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