2015年11月13日 星期五

吉木先生の銀座の皮膚科医本音のビューティレッスン Vol.10(2011年4月号掲載記事)_beasup

吉木先生の銀座の皮膚科医本音のビューティレッスン Vol.10(2011年4月号掲載記事)_beasup

たたき込まなくても、成分はちゃんと浸透します!


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化粧品のつけ方、自己流なら今一度見直しを

皆さん、化粧品をどうやってつけていますか? 今回は、正しい化粧品のつけ方を覚えましょう。

よく耳にするのが以下のような迷信です。①化粧水はしっかりたたき込んだ方がよい。②乳液などは、浸透を高めるために手で温めてからつけるべき。③手でつけると、手が化粧品の栄養を吸い取ってしまう。

これらがなぜ間違いなのかを、考えていきましょう。まず頭に置いた方が良いのは、化粧品が肌に浸透するかどうかは、成分によって決まるということ。例えば、分子量の大きいものより小さいもの、また、水性のものより油性のものの方が、浸透しやすいのです。

さらに最近では、浸透を高めるためにさまざまな技術が開発されていて、例えばナノカプセルという言葉を聞いたことのある人もいるでしょう。これは、成分をカプセルに閉じ込めて浸透しやすくしたもので、美白化粧品などに使われています。また“ビタミンC誘導体”は、ビタミンCを浸透しやすい形に変えたもので、毛穴やシワ対策化粧品に用いられています。

このように成分によって、浸透しやすいものとしにくいものがあり、浸透しにくいものは、手でたたき込んだり少々温めたりしたくらいで、どんどん浸透するというものではないのです。よって、①と②は間違いです。

そもそも何でも浸透すれば良いというものでもなく、例えば保湿成分などは、表面の角質層で働くものです。どの深さまで浸透して、肌のどこで働くかは、それぞれの化粧品の中で設計されています。よって、私たちが無理にたたき込んだりする必要はなく、毎日たたいていると肌が黒ずんでしまうこともあります。

また、③ですが、手は瞬時に化粧品の成分を吸い取ったりしません。
毛穴がないので、顔よりも手の方が、ものを吸収しにくいのです。

デコレーションケーキのように優しく乗せて

化粧品は、手で肌に乗せるようにつけるのが正解です。化粧水でも美容液でも、手順は同じ。手の平に適量を取り両手に広げ、顔を包むように軽く押さえます。少しずつ手をずらしていき、全体になじんだら終了。

目元などは、指先でそっとなじませて。化粧品をいくつか重ねづけする場合は、続けてのせます。ケーキにクリームを塗るように、そっと優しく。全部のせると顔がペタペタに張り付きますが、そこでストップして、浸透するのを待てばよいのです。
子供の頃の大事な人形を、思い出して下さい。かわいがって手で触れば触るほど、早く傷んでしまいます。触らない方がいつまでもきれいですよね。大事に思うあまりに毎日触り過ぎると傷んでしまうのは、肌も同じことなのです。

アドバイス1
必死で化粧品をたたき込む必要ナシ
アドバイス2浸透するのは分子量の小さいものだけ
アドバイス3手で優しくなじませるのが、基本

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