関心が高まる紫外線A波
PAはUVAによって皮膚が黒くなるのを防ぐ性能を表した指標です。
UVAに対しても、SPFと同様に試験によってUVAPFという数値が計算されます。しかし、UVAの場合は単に皮膚が黒くなるだけでなく、様々な皮膚への影響がありますので、UVAPFの数値を表示するのではなく、UVAPFの値を4段階にわけたランク表示(PA)が採用されています。
従来PAは+~+++の3段階だったのですが、今年から+~++++の4段階に変更されました。それだけUVAに対する関心が高まってきたということでしょう。
紫外線A波の影響は数年後に現れる?
紫外線B波(UVB)に比べると、UVAの季節による変動は小さく、これからの季節でもUVAはさほど弱くならないのです。
また、UVBは雲やガラスでさえぎられるのですが、UVAは雲やガラスも透過してしまいます。家の中にいてもUVAを浴びる危険があることは意外に知られていないのではないでしょうか。
UVAは皮膚を黒くするだけでなく、皮膚の奥深くまで届き、真皮のコラーゲンや線維芽細胞にダメージを与えるので、シワやタルミ、光老化の原因となります。また皮膚のDNAやたんぱく質、細胞膜などにダメージを与え皮膚がんや老化の原因となります。
このようなダメージはすぐに現れるのではなく、ダメージが蓄積されていき、数年後にシワやシミ、タルミなどの老化現象として現れてくるのです。
紫外線A波を防ぐ成分は?
これからの季節は紫外線に対して無防備になりがちですが、しっかりUVA対策をすることが必要です。できればPAは++以上のものを選ぶ方が良いと思います。
比較的お肌にやさしいと言われている紫外線散乱剤の中では、酸化亜鉛がUVAを防ぐ作用があります。酸化チタンはUVBを防ぐ効果が高いのですが、UVAはあまり防ぎません。しかし中には鉄含有酸化チタンや一酸化マンガンと混合された酸化チタンなど、UVAの遮蔽性が高まっているものもあります。
またケミカルと呼ばれている紫外線吸収剤の中でよく使われているものには、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルやt-ブチルメトキシジベンゾイルメタンなどがありますが、一般的に紫外線吸収剤は比較的皮膚に負担が大きいとされています。
敏感肌などでお肌の弱い方の場合には、酸化亜鉛などの紫外線散乱剤でUVA防御効果を高めている製品がおすすめです。
一方、紫外線吸収剤をマイクロカプセルに封入したものは、紫外線吸収剤が直接皮膚に触れないためお肌の弱い方でも使用できる可能性があります。小児や敏感肌の方で使用しても問題がなかったという報告もありますので、もちろん肌に合うかどうかは個人差がありますが、ご興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
これからの季節はぜひPAに着目してみてください。
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