シワができるメカニズムとその対処法_スキンケア大学

シワができるメカニズムとその対処法

皮膚に現れる老化の一つである「しわ」。原因は加齢と光老化なのです。簡単に。しわには大きく４つに分けることができます。

1）小じわ
2）大じわ
3）表情じわ
4）陥凹（かんおう）じわ

皆さんが気にされるしわは1～3のことが多いように思います。

私はカウンセリングで説明する際に用いるのが「紙」です。真っ新な紙を2つ折りにすると必ず「折り目」ができますよね。その2つ折りを繰り返し開いたり折ったりするとその「折り目」は深くなっていきます。表情じわが小じわになり、そして大じわになる、「たとえ話」としてよく使ってます。

では若いうちはしわが出なくて、年を取るとしわが出るのは、なぜ？といわれます。その時に例えるのが「ゴム」です。ゴムは、新しいときは弾力がありますが、経年劣化（日光にさられたりして）で硬化し、ひび割れやすくなりますよね。

しわの予防として

では、どう予防すればいいのでしょうか？
前述のたとえ話の続きになりますが、「ゴム」の経年劣化を遅らせ、「紙」を繰り返しおらないようにすればいいのです。「どういうこと？」と言われそうですが…

「ゴムの経年劣化を遅らせる」は皮膚では、紫外線対策と保湿になるわけです。「紙の折れ目」は皮膚では、表情じわですから、それをできるだけ出来ないように対策する必要があります。

具体的にどうすればいいの？

光老化の予防には日焼け止めクリームを使うのも一つですし、最近話題になっている「飲む日焼け止め」を併用するのもよいです。（飲む日焼け止めのみでは、効果が不十分ですので、必ずクリームの併用を推奨します）

小じわなどに対しては、「レチノール（ビタミンA類）」が有効であるとされています。ケラチノサイトに作用しヒアルロン酸合成促進効果が発現、角層水分を増加させ小じわを改善させます。（使用開始から6週間程度で効果が出現、中止すると効果消退）

上記でなかなか改善を見ない場合は、レーザー治療やヒアルロン酸、水光注射、多血小板療法などの再生治療などを検討してみてはいかがでしょうか。

「紙の折れ目」（表情じわ）に対しては、ボツリヌス菌製剤などによる治療なども非常に有効です。不要な表情じわを抑えてくれることにより、しわの進行を抑制してくれることでしょう。