2015年8月22日 星期六

悪者扱いされてばかりだけど…意外と知られていない皮脂の役割_スキンケア大学

悪者扱いされてばかりだけど…意外と知られていない皮脂の役割

皮脂の役割

皮脂の分泌が多い方は皮脂と聞くと、ベタベタして化粧崩れやニキビなどの皮膚トラブルの原因となるもの…と、あまり良い印象をお持ちではないと思います。逆に皮脂の分泌の少ない方は、お肌がカサカサして乾燥してしまい油分が欲しいとお思いのことと思います。
油分の補給としてスクワランオイルやワセリンをご使用されているケースは多いかと思いますが、スキンケアはこれらのオイルだけという方も時々おられます。皮脂の役割は皆さんよくご存じのことと思いますが、水分の蒸発を防いで乾燥からお肌を守ることと、お肌を柔らかくする(エモリエント作用)です。
しかし意外に知られていないのは、もう1つ大切な働きがあるということです。皮脂にはお肌を弱酸性に保つ作用があります。お肌が弱酸性に保たれている状態では雑菌が繁殖しにくく、お肌の常在菌の環境も守られます。皮脂分泌が少ない方の場合はこの機能が低下していますので、お肌がアルカリ性に偏りがちで様々なトラブルの要因となっています。

皮脂の代替としてオススメのオイル

皮脂の主な成分はトリグリセリド(25%)脂肪酸(25%)ワックス類(22%)スクワレン(10%)モノ・ジグリセリド(10%)、コレステリルエステル(2.5%)、コレステロール(1.5%)、その他(4%)と言われています。
スクワレンはとても酸化されやすく、活性酸素の発生源となり得ます。そのため酸化されにくいスクワランと置き換えることで活性酸素の発生を抑えるのは、有効なケアなのではないかと思います。皮脂分泌が十分な方は皮脂が酸化されてしまう前にあぶらとり紙などで拭き取って、代わりにスクワランなどを含んだ酸化されにくいオイルを少量補うのが良いのではないかと思います。
しかしスクワランやワセリンにはお肌を弱酸性に保つ働きはありませんので、これだけを使用しているというのはちょっとオススメできません。
お肌を弱酸性に保つのは、脂肪酸の役割です。脂肪酸はトリグリセリドやワックス類がお肌の上で加水分解されても生じますので、これらの成分を含んだオイルを塗るのがオススメです。
オイルの成分でパルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸を多く含んだトリグリセリドが主成分の植物油が入手しやすく良いのではないでしょうか。マカデミアナッツオイルは脂肪酸組成が皮脂によく似ていると言われています。

オイルを選ぶ際の注意点

どんな方でもオイルを使用した方が良いというわけではありません。脂漏性皮膚炎の方は脂肪酸などの油分で炎症を起こしてしまいますので、オイルはできるだけ避けたほうが無難です。
また毛穴の開きやニキビが気になる方は、オレイン酸などの不飽和脂肪酸が毛穴の内部で刺激となって炎症や角化の異常を引き起こすと言われているのでできるだけ飽和脂肪酸の含有量の高いオイルを選ぶ方が良いと思います。
オイルに含まれる不純物はお肌への刺激となりますので、できるだけ不純物の少ない化粧品グレードのオイルを選ぶことをオススメします。

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