最近よく聞く「糖化」って?
「糖化」という言葉をよく耳にします。糖化とは体内のタンパク質と、食事によって摂りすぎた「糖」が結びつき変性して老化物質を生み出し、体内に蓄積してしまうことです。
代謝機能がその老化物質が除去できなくなると、骨や血管、肌、髪など全身にさまざまなトラブルを引き起こします。身体の老化ばかりか糖尿病などの怖い病気にもつながると言われています。
「酸化」と「糖化」がありますが、「糖化」は酸化に比べてより深刻なたるみを引き起こすため、美容や健康の大敵と言われています。ご飯を炊いて長時間保温しておくと、黄ばんで硬くなりますよね。これも糖化なんです。糖を摂りすぎることで、体内でのそのような状態がおきてしまうのです。
糖化により現れる症状
●血管が糖化
血管もコラーゲンなどのタンパク質からできているので糖化すると血管が硬くなります。また、糖化したコラーゲンが血管の内側に蓄積すると、動脈硬化の原因に。
●骨が糖化
骨が糖化すると硬くもろい状態になります。骨折しやすくなる、骨粗鬆症のリスクを高めます。また膝の軟骨が糖化すると膝関節症を促進し、痛みがひどくなることも。
●お肌が糖化
お肌で言えばお肌の弾力を担っているコラーゲンやエラスチンを固め、柔軟性を奪います。さらに糖化によって発生する老化物質は褐色であり、お肌をくすんだ色に見せます。
抗糖化対策のために
「糖化」を防ぐのに一番大切なのは、糖質過剰な食生活を改善することです。 白米より玄米、うどんよりそばというように少し気を付けたり工夫することで「糖化」を予防することができます。ジュース、チョコなどの甘いお菓子に含まれる糖類は白米よりも糖化しやすいと言われています。
また、野菜は抗糖化食品であり、積極的に摂取する必要がありますが、いも類、かぼちゃ、とうもろこしは糖質が高く、注意が必要です。野菜だからと言って食べ過ぎないよう気を付けましょう。
その他、お茶に含まれるカテキンや柑橘系の果物には糖化を防ぐ作用、食物繊維が豊富な野菜や海草類は血糖値の上昇を緩やかにする作用があります。
ターンオーバーが正常におこなわれていれば、蓄積されることなく外に押し出されますが、年々新陳代謝が鈍くなるのを放置しておくと、だんだんハリがなくなったり、くすみが出たりします。
糖化は、ゆっくりと進行する自然な老化現象なので、普段のお手入れが、お肌の明暗を分けることになります。一度蓄積された老化物質はなかなか分解されず、どんどんと蓄積されていきます。 普段のお手入れの他に、クリニックでは糖化対策にαリポ酸を点滴することでタンパク質と糖が結びつくのを防ぐ効果があります。食生活の改善が一番影響を与えるので今日から少し気をつけてみましょう。
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