2015年9月26日 星期六

美容皮膚科でできる“シミ治療”について_濱野英明[スキンケア大学]

美容皮膚科でできる“シミ治療”について_濱野英明[スキンケア大学]

シミを改善するには

シミを気にするなら美容皮膚科の利用を考えてみてはいかがでしょうか?美容皮膚科であれば、必ずあるレーザーやフォトフェイシャルなどの機械による施術です。
レーザーは種類が複数ありますが、どれもかさぶたにしてとる方法です。原則1~2回で終わりますが、それ以上必要な例もあります。
方フォトフェイシャルは光治療というもので、基本的に顔全体に照射します。レーザーよりも反応は低いので複数回行う必要があります。また光の種類が幅広く出力されるのでしみ以外の効果、例えばお肌のはり、赤ら顔などへの効果も期待できるという。

『シミ、そばかす』を知っておこう!

“シミ”はいわゆる『色素斑』を呈するもの全部です。一般的に『シミ=老人性色素斑』ですが、厳密に言うと老人性色素斑だけでなく、例えば肝斑、雀卵斑(そばかす)、炎症後色素沈着、ADMなど、見ようによってはイボ、ほくろ、悪性腫瘍も“シミ”の一つと言えます。
それぞれ“シミ”として見えているものは『メラニン』という色素です。そのメラニンのほとんどは表皮細胞内に存在(一部真皮層)しています。メラニン色素はお肌の色も兼ねており、黄色人種である日本人は相応のメラニンがお肌にあるわけです。ちなみに毛の色もメラニンです。
ではメラニンはどこで作られるのでしょうか?それは『メラノサイト』という表皮最下層に点在する細胞から産生されます。実はこの細胞の質、働き具合、数の差、そしてメラノサイト周囲の表皮細胞の状態がお肌の色やシミのあるなしに関わってきます。
つまり、美白やシミ取りはメラニン色素をとることだけが重要ではないのです。本当のポイントはメラニンをつくる細胞であるメラノサイトやその周囲の表皮細胞にあるのです

これが本当の『シミ治療』

それでは、シミをとる、美白したいというときの具体的な方法です。
1.『メラニン色素をとる』ことです。それには上記のとおり、レーザーやフォトフェイシャルの出番です。まさにこれらの治療をしなければ始まらないのが“シミ治療”とも言えます。またケミカルピーリングレチノイン外用もメラニンを積極的に排出させていきます
2.『メラノサイトのコントロール』です。これには一般的にいう美白成分があたります。クリニックではハイドロキノンという美白剤をよく処方されます。またこれと同系統のものでルミキシルペプチドがあります。
両者ともメラノサイト内に入り、メラニンを産生する途中の過程をブロックする作用があります。美白成分といわれるものはこのほかにも多数あり、それぞれこのメラノサイトをどうコントロールするかという形で効果を発揮します。
3.『お肌の細胞全体のケア』、これはメラノサイト周囲の細胞ケアという事です。メラノサイトが活発化する要因は周囲の表皮細胞に紫外線、肌トラブルなどのストレスが加わることで情報伝達物質であるサイトカインがメラノサイトに送られるためと考えられています。
つまり“スキンケア”は重要という事になります。いい状態のお肌はシミになりにくくなるのです。この1~3が完璧にできてこそ、本当のシミとり、美白治療と言えるのです。

今回の美容皮膚科をうまく利用するポイント

シミとり、美白治療のポイントは『機器による施術だけで満足しない』ということがご理解できましたか?しみができにくいお肌造り、予防も心がけてください。
美容皮膚科にいくならイオン導入や、メソポレーションの併用、ビタミンCなどの飲み薬、サプリメント、点滴もいいでしょう。美容皮膚科で受けられる施術であるレーザー、フォトフェイシャルを受けるのは良いことです。しかしそれだけで満足し、その他日常のケアを怠るというのは良くありません。さらに効果をあげたいのなら、その後のケアが大切です。
お肌はすぐに変化するものではありません。1日1日の積み重ねが最高のお肌になる秘訣でもあります。下地作りをすることでシミのできにくいお肌へ変化していきます。

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