毛周期ってなに?
まず、髪の毛には毛周期というものがあります。
1.成長期(4~7年)
2.退行期(2~3W)
3.休止期(数か月)
とされており頭毛では、
1.成長期85%
2.退行期1%
3.休止期14%
になります。休止期に入った毛は、洗髪やブラッシングで簡単に抜けることもあります。 これは生理的な現象なので心配する必要はありません。 頭皮の脱毛数は20~30代で1日に90本ですが、50~60代になると1日に 150本に増えてくると言われています。そのため、老人になると自然に頭髪は薄くなって きます。
抜け毛の原因
毛周期の乱れが直に関与する脱毛に休止期脱毛というものがあり、妊娠・出産・持続的高熱・精神的ストレス・薬剤・などが原因で起こります。 これらのストレスを受けた成長期の毛が退行期を経て一斉に休止期に入るため、ストレス後2~4ヶ月後に脱毛が起こります。
一般的に男性に起こる若ハゲは男性ホルモンの過剰のしるしとも言われ、前頭部から頭頂部に脱毛が起こります。 若ハゲの人は、肉体的には男性らしい人が多く、個人的にはコンプレックスを感じる必要はないと思いますが、前頭部や頭頂部のうす毛はお悩みになる方が多いのも事実です。 この若ハゲが起こる原因には遺伝が深く関与しています。
女性は女性ホルモンの影響でこの部分の毛を抜けにくくすると言われていますが、一般的には女性も年齢とともにうす毛を生じることが多く、この悩みは深刻です。 年齢以外にもうす毛を生じている原因として、冷え症・ホルモン異常・ダイエット・貧血 甲状腺機能低下症・糖尿病などの内科的疾患があります。
頭髪は血液から栄養をもらっているため、貧血や冷え症で血流が滞ると毛に十分な栄養がいかず、うす毛・抜け毛の原因になります。また、ダイエットなどによる栄養不足も 原因の一つです。
抜け毛・薄毛を予防する
髪の毛の成分はたんぱく質です。特に、肉や卵などの動物性たんぱく質が良いとされています。また、レバーやかぼちゃ、モロヘイヤに多く含まれているビタミンAやシジミ・大豆・かきなどに含まれるビタミンB、まぐろ、キノコ類などに含まれるビタミンDが不足すると、皮膚がかさかさしていき、毛の発育が衰えたりしますので極度のダイエットは止めるべきでしょう。
男性の男性型脱毛症(AGA)は、ホルモンが関係しているためⅡ型5α―リダクターゼ阻害薬(プロペシア)がDHT(ジヒロドテストテロン)の産生を阻害するため抜け毛を減らし脱毛の進行を抑えるのでプロペシアの内服薬はおすすめです。 また、外用薬では血行を促進する5%ミノキシジル(リアップ)の外用が第一選択です。
女性に関しては男性型脱毛症に比べ、うす毛の原因が複雑なためプロペシアの内服は効果が少ないとされていますが、ここ最近、女性のうす毛にはビタミンBやパントテン酸カルシウムの内服で比較的効果が良いという報告が出ています。パントテン酸カルシウムは白毛を減らす効果があるとも言われています。
また、最近の美容皮膚科学会でも発表されていたアデノシン含有の育毛剤が毛を太くし・増やし・黒くする効果があるとのことで注目を集めています。
日常のケアとして、頭髪は首の血管から血液が供給されているため頭皮だけでなく首や肩の運動をしたりマッサージをして血流をUPすることが大切です。 また、肉や野菜などのバランスの良い食事をし、貧血を防ぎ、ストレスのない生活を送り 健康で美しい髪を取り戻しましょう。
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