2015年9月20日 星期日

“ファイトケミカル”の抗酸化力_北川みゆき[スキンケア大学]

“ファイトケミカル”の抗酸化力_北川みゆき[スキンケア大学]

「ファイトケミカル」の持つ注目すべきチカラ

ファイトケミカルのファイト(pyto)は「植物」、ケミカル(chemical)は「化学成分」という意味で、「植物化学成分」ということになります。ファイトケミカルは、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの五大栄養素、第六の栄養素と言われる食物繊維についで、最近では第七の栄養素とも呼ばれるようになってきました。主に野菜・果物・海藻類に含まれ、色素や香り、辛味、苦味成分です。
ファイトケミカルは、植物が紫外線により発生する活性酸素や、虫の害から身を守るために自ら作り出した優れた物質です。私たち人間が摂取することで、抗酸化作用、免疫増強作用、抗がん作用やアンチエイジングに効果が期待され、今とても注目されている物質です。人間は、植物が作り出した物質の恩恵を受けているのですね。

「ファイトケミカルの種類と含まれる主な食品」

ファイトケミカルは、1万種類以上あるともいわれています。大きく分けてポリフェノール系、カロテノイド系、イオウ化合物系、グルカン類などに分類されます。
●ポリフェノール
ファイトケミカルの代表的な成分で、アクや香り、色素の成分。水に溶けやすく、吸収されやすい特徴があります。
・アントシアニン類:ブルーベリー、ブドウ、カシス
・イソフラボン類:大豆
・フラボン類:セロリ
・カテキン類:緑茶、カカオ
・フラボノ―ル類:ブロッコリー、玉ねぎ、りんご
・フラパノン類:柑橘類の果皮
●カロテノイド
緑黄色野菜に多く含まれる色素成分。抗酸化力がビタミン類の1000倍ともいわれ、美肌効果やシミ予防、粘膜の増強や目の健康を維持するのに効果を発揮します。
・α-カロテン:ニンンジン、カボチャ
・β-カロテン:ニンジン、カボチャ、トマト
・β-クリプトキサンチン:ミカン、ホウレンソウ
・ルテイン:ホウレンソウ、ブロッコリー
・ゼアキサンチン:カボチャ、トウモロコシ、モモ
●イオウ化合物
玉ねぎやにんにく等のユリ科野菜の強い刺激臭や大根等のアブラナ科野菜の辛味成分。抗菌力にも富み、解毒酵素を活性化してくれます。
・イソチオシアネート系:大根、ブロッコリー、水菜、わさび
・システインスルホキシド系:玉ねぎ、キャベツ
●グルカン
キノコに含まれる多糖類。その発がん効果に期待が集まっています。免疫力を高めたり免疫反応を正常にしてアレルギーを抑える働きがあるといわれています。
・かつてはサルノコシカケや霊芝が注目されていましたが、しめじや椎茸などの一般的なきのこにも効果があることがわかってきました。

「ファイトケミカルの効果的な摂り方」

ファイトケミカルは、かたい細胞壁に守られているため細胞壁を破ることがポイントすりつぶしたり、刻んだり、ジュースにしたりすると効果的に摂取できます。また、比較的熱に強いため、炒めたり、煮込んだりしても大丈夫。生のまま食べるよりも細胞壁が壊れて有効成分が抽出しやすくなります。カサが減るため量がたくさん摂れて一石二丁です。
アメリカでは、ファイトケミカルの抗酸化力に対する指標づくりが進められています。まだまだ、未解明な点も多いファイトケミカルですが、非常に期待できる成分だということがいえます。

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