シミと混同されがちな肝斑についてその治療法_スキンケア大学

シミと混同されがちな肝斑についてその治療法

肝斑とは

肝斑は主に両ほほで左右対称に存在する茶褐色を呈したしみです。30代以降の女性で多くみられ、紫外線や摩擦、遺伝的要素、妊娠や経口避妊薬など女性ホルモンとの関連も少なからずあります。

肝斑は一度発症すると治ったり再発したりと繰り返す傾向があるので、しっかり治療法についての説明を理解していただいたうえで根気よく治療をお受けください。

肝斑の治療法

治療は現在、内服、外用、レーザー治療などさまざまあります。

●内服薬：ビタミンC、トラネキサム酸、ビタミンE
●外用薬：トレチノイン（ビタミンA誘導体）、ハイドロキノンの軟膏・クリームやアルブチン、トラネキサム酸、ビタミンCなどの成分が含まれる美容液
●レーザー：QスイッチYAGレーザーの低出力照射（レーザートーニングと呼ばれています）
●その他：グリコール酸やサリチル酸などのケミカルピーリング、ビタミンCやトラネキサム酸のイオントフォレーシス（微弱電流を流し成分を皮膚に浸透）

このような治療を単独もしくはうまく組み合わせて治療していきます。

最も重要な患者さん自身ができること

なかなか治らない方に、洗顔時やメイクを落とすときなどに必要以上に顔をこすってらっしゃる方がいます。摩擦は絶対にいけませんので注意しましょう。また、そのほかに日焼け、皮膚を乾燥させないことも悪化の原因です。外出時の日焼け止めの使用、普段からの保湿も忘れずにしっかり行いましょう。

《まとめ》
●過度の日焼けをしないこと
●肌を強くこすらないこと
●皮膚を乾燥させないこと