2015年9月20日 星期日

温泉には生きている地球のビューティパワーが詰まっています_石井宏子[スキンケア大学]

温泉には生きている地球のビューティパワーが詰まっています_石井宏子[スキンケア大学]

温泉は美と健康のカクテルです

地球の中のさまざまな成分が含有する「美肌の素」「健康の素」のカクテルです。
それぞれの温泉が含有する成分の組み合わせは、温泉によってひとつひとつ全て違います。その成分の中でも特に美と健康をサポートする成分を分析し、主成分や副成分を表したものが“泉質”です。泉質は大きく分けて9種類に分類されています。
(1)単純温泉、(2)塩化物泉、(3)硫黄泉、(4)炭酸水素塩泉、(5)硫酸塩泉、(6)含鉄泉、(7)酸性泉、(8)二酸化炭素泉、(9)放射能泉
温泉の脱衣所や入口に掲示されている「温泉分析書」で、“泉質”をチェックするとさまざまな組み合わせがあることに気がつくでしょう。たとえば「ナトリウム-塩化物泉」のように短い名前なら“集中トリートメント型”、このタイプはひとつの成分がたくさん入っている温泉です。
「酸性-含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・塩化物泉」のように長い名前の泉質名なら、複数の特徴を合わせもつ“マルチビタミン剤型”と考えてください。これはどちらがすごいという事ではなく、それぞれの温泉の個性です。自分にあった温泉を探すひとつの目安として、それぞれの泉質の特徴をご紹介しましょう。

9種類の泉質の特徴と美容の作用

●単純温泉
源泉温度25℃以上で溶存物質の含有量が1kg中1g未満の温泉。含有する成分の組み合わせや比率により個性は様々です。全体の濃度は低めで穏やかな作用。
*こんな人におススメ:やさしい温泉に入りたい、リラックスしたい
●炭酸水素塩泉
特にナトリウム-炭酸水素塩泉(重曹泉)は古い角質や肌の汚れを落として肌がすべすべになる作用が期待できます。
*こんな人におススメ:スベスベ美肌になりたい、なめらかな肌になりたい
●硫酸塩泉
傷の湯とも呼ばれ、肌をしっとり落ち着かせます。やわらかな感触で肌の弾力をサポート。
*こんな人におススメ:乾燥が気になる、しっとりツヤ肌になりたい
●塩化物泉
熱の湯とも呼ばれ、塩の成分が肌の上に塩被膜となって残り、保温&保湿。湯あがり後もほかほかしっとりが持続します。
*こんな人におススメ:冷え性、乾燥が気になる
●硫黄泉
硫黄の血行促進作用でめぐりがよくなり、代謝をサポートするインナービューティの湯。内側から輝くツヤ肌に。
*こんな人におススメ:シミ・くすみが気になる、デトックスしたい
●二酸化炭素泉
二酸化炭素(炭酸ガス)の作用で血行促進し、じわっと温まって発汗を促進、体の流れをサポートします。
*こんな人におススメ:むくみやすい、冷え性
●酸性泉
菌、活性作用が期待できますが、作用が強いのでこすらないように注意し、刺激を感じたら真湯で流しましょう。
*こんな人におススメ:強い温泉ですっきりしたい、肌を引き締めたい
●含鉄泉
鉄分を多く含み、湧出時は無色でも空気に触れることで黄色や赤褐色に変化します。よく温まるのが特徴、鉄分補給には飲泉がおすすめです。
*こんな人におススメ:冷え性、顔色がよくない
●放射能泉
ラジウムやラドンなど微量の放射能を含む温泉。ホルモンや自律神経のバランスをサポートするといわれ「子宝の湯」と呼ばれる温泉もあります。
*こんな人におススメ:ストレスで疲れ気味、冷え性

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