食べる美白・美肌化粧品？「柿」の美肌パワー＿篠原絵里佳［スキンケア大学］

食べる美白・美肌化粧品？「柿」の美肌パワー＿篠原絵里佳［スキンケア大学］

実りの秋は、絶好の「美容の秋」！

栗、銀杏、落花生、柿、さつまいも、きのこ…。おいしい秋の味覚が旬を迎える季節になりました。実はこれらの食材は、美容や健康に嬉しいものが多いのはご存知ですか？美白効果が期待される成分や、腸内環境を整える成分、肌にうるおいを与えてくれる成分、抗酸化成分など、中でも、「柿」は夏の紫外線で疲れた肌をケアするために欠かせない果物です。

食べる化粧品？美白・美肌効果が期待できる「柿」

美白や美容効果が期待できる柿。柿の成分や、摂り方のコツを見ていきましょう。

１）シミやシワ、たるみのケアに「ビタミンＣ」
可食部100ｇあたりに70mgも含まれており。ビタミンＣは抗酸化作用に優れていますので、活性酸素を除去し、シミやシワ、たるみの予防に効果的です。

さらに、ビタミンＣはコラーゲンの合成に欠かせない栄養素。シワやたるみを予防し、ハリや弾力のある肌づくりに欠かせません。夏の紫外線はコラーゲンが張り巡らされている真皮まで到達し、シワやたるみの一因となりますので、ビタミンＣでシワやたるみのケアをしましょう。

ただし、干し柿にするとビタミンＣが減少してしまいますので、ビタミンＣを摂りたいときは生のままでいただくのがよいでしょう。

２）皮膚の再生を助けてくれる「Ｌ－システイン」
アミノ酸のひとつで、私たちの皮膚や髪、爪などを作ってくれています。皮膚の再生を助け、ターンオーバーを促進しますので、できてしまったシミを軽減させたり、ビタミンＣとともに、過剰にできたメラニンの生成を抑制したり、肌に沈着したメラニンを無色化してくれる働きも期待できます。

また、ビタミンＣと一緒にコラーゲンの生成を助ける嬉しい働きもあります。豊富なビタミンＣと一緒に摂りたい成分「Ｌ－システイン」。

３）「βカロテン、βクリプトキサンチン」でうるおいを
βカロテン、βクリプトキサンチンは体内に入ると、必要に応じてビタミンＡに変わり、ビタミンＡとして働きます。皮膚の粘膜にうるおいを与えてくれますので、紫外線で乾燥した肌にはとても大切です。もちろん、抗酸化作用もありますので、ビタミンＣとの相乗効果も期待できます。

４）豊富な「ポリフェノール」は抗酸化作用に
柿にはタンニン、カテキン、フラボノイドなどのポリフェノールが豊富に含まれており、抗酸化作用が期待されています。

１日１個の「柿習慣」で、健康的に秋美肌をめざす！

肌にいいからといっても食べ過ぎはＮＧです。果物の１日の目安量は200ｇ。柿1個分です。柿に含まれるタンニンは、食べ過ぎると便秘になりやすい性質があったり、体を冷やすともいわれています。健康にも美容にも嬉しい効果が期待される柿ですが、多くても1日1個までを目安にしましょう。