Q1スキンケア製品はほとんど水でできているって本当ですか？
A一般的に美容液の「約８割」は水です。とはいえ、ただの水ではありません
「人間の体の約6割は水。化粧品の通り道となる皮膚細胞の間は、脂質と水で構成されています。また美容成分は水に溶けるものと油に溶けるものがあります。つまり化粧品のほとんどは、水と油をベースに作られている。スキンケア製品の多くが液状なのは、それが最も肌に浸透しやすいからです。水も含めて肌が必要とする成分で構成された、まさに美容液です」（全薬工業・村本さん）。
「本来スキンケアに添加物はつきもの。代表格の界面活性剤は水と油を混ぜた状態で安定させると共に、浸透を助ける役目があります。感触を調整する増粘剤や製品の変質を防ぐ防腐剤なども欠かせません。添加物＝悪者の印象があるかもしれませんが、種類と量を吟味すれば問題ありません」（資生堂・鹿子木さん）。
化粧水、美容液、クリーム…、スキンケアは「水」と「油」、そして「添加剤」でできている！
油系成分
自然系ならホホバ・マカデミアナッツ・アルガンなどの種子から抽出したオイルが、そのほかではワセリン、ミネラルオイルなど鉱物油がベースになることが多い｡トコフェロールなど一部のビタミン､ハーブ抽出オイル､スフィンゴ脂質（セラミド）などの油溶性成分、シリコンなどもココに入る。
添加剤
水と油が分離しないように混ぜる界面活性剤（PPG・ショ糖脂肪酸エステル・レシチン酸など）、増粘剤（キサンタンガムなど）､製品の変質を防ぐ酸化防止剤（BHT・BHAなど）、キレート剤（EDTA・クエン酸など）、防腐剤（安息香酸Naなど）､そのほかpH調整剤､香料､着色料などが含まれている場合も。
水系成分
一般的に、精製水の中にハーブから抽出したエキスや水（ヘチマ水・ローズウォーターなど）をはじめ、グリセリン、乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム（PCAソーダ）、ヒアルロン酸ナトリウムなど、またビタミンB群やアスコルビン酸といったビタミンもココに。エタノールは水油両方に溶ける。
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