人混みでふと昔の彼の香りを感じてドキッとしてちょっと切ない気持ちが蘇った。昔懐かしい香りに子供の頃の出来事を思い出した。そんな香りが呼び水となって、思い出を呼び起こす。そんな経験ありませんか?
◆プルースト効果って知ってる?
フランスの文豪マルセル・プルースト。時代を超えて読み継がれている彼の名著「失われたときを求めて」のなかに、主人公が香りをもとに子供の頃を思い出すシーンがあります。それが由来となって、香りが過去の記憶を思い出させる現象は「プルースト効果」と名付けられました。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感のなかでも嗅覚は特殊。一般的に、外からの刺激は大脳新皮質を経由し、脳のなかにある各感覚が担当する場所に届けられます。でも、匂いだけは大脳新皮質を経由することなく、喜怒哀楽といった感情や、食欲などの本能的な行動を司る場所に直接届くのです。
そのため、香りは、感情を呼び起こしたり、私たちに本能的に行動をさせたりすることがあります。よく、恋人のどんなところが好き?という質問に、その人の匂いが好きという声があがりますよね。これもやはり本能がその相手を求めているということの表れでしょう。
◆同じ香水でも人によって香りが変わる?
香水の面白いところは、付ける人によって香りが変わること。生まれ持った体臭と混ざることで香りが変化し、さらにはその人の体温によって香り方にも差がでます。いわば、漂う香りは、つける人によって異なるオリジナルブレンド。
せっかく香水を選ぶなら、自分にぴったりのものを見つけたいですよね。とはいえ、山ほど種類のある香水のなかから、自分のイメージに合ったものを探すのは至難の業。
そんなときは、香水専門店で相談しちゃいましょう! 香りの好みはフローラル系なのかスパイシー系なのか、会う相手にどんな印象を与えたいのか、時間経過に伴う香りの変化はどうなのかなど、わからないことは積極的に聞いてアドバイスをもらうとお気に入りが見つかりますよ。
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