2015年11月12日 星期四

吉木先生の銀座の皮膚科医本音のビューティレッスン Vol.4(2010年10月号掲載記事)_beasup

吉木先生の銀座の皮膚科医本音のビューティレッスン Vol.4(2010年10月号掲載記事)_beasup

シワ対策で気にするべきは、紫外線対策とコラーゲンです


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足音もなく、あなたにも忍び寄るカラスの足跡

笑った後の自分の目元を見て、ドキッとしたことはないですか。いつしか必ず誰にでも現れるシワ。今回は、初期のシワ対策を取り上げます。
次の中で、シワ対策として正しいのはどれでしょう?
①保湿用クリーム②マッサージ③コラーゲンドリンク④日焼け対策。
正解は、④が◯。シワ対策としては、日焼け対策が正しいと言えます。②は△、①と③は×です。

まず①ですが、小ジワは乾燥からくるから保湿が大切だと思う人が多い模様。確かに乾燥するとシワになるイメージはありますね。干し柿やレーズンは、乾燥してシワシワになっていますから。でも人間のシワは、保湿しても改善しません。シワの原因は主に、真皮のコラーゲンが減ることです。

“初期のシワは乾燥によるちりめんジワ”とよく言いますが、それは目に見えるかどうかのごく浅いもののこと。女性が気にするレベルのシワは、コラーゲンの変化によるものです。「シワを見つけたらまずクリームをたっぷり塗らないと」などと思い込んでいると、いつまでたっても改善はできません。

次に②のマッサージですが、血行を良くする意味はありますが、劇的な効果は望めません
強く引っ張ると逆にシワを深めることになります。
シワ解消の各種マッサージなどが世間で流行っているようですが、ほどほどに。

また③の飲むコラーゲンは、そのまま肌には吸収されません。

④だけが◯。紫外線はコラーゲンを傷つけてシワを作ります。紫外線対策のため、毎日ファンデーションをしっかり塗りましょう。日焼け止めだけでは不十分です。

早めのレチノールとビタミンCケアで勝つ

減ったコラーゲンを増やすことはできるのでしょうか。化粧品でいうとレチノール(ビタミンAの一種)配合のものを塗ることが、最も有効と言われています。ビタミンC誘導体配合の化粧水(成分表示でいうとリン酸アスコルビル)も良いでしょう
ただ、自分で行うケアでは、できてしまったシワを“消す”ことは叶いません。深く刻まれたシワはまさに“深刻”。美容皮膚科でピーリングを受ける、ヒアルロン酸注射をする、などの選択もあり得ます。


お肌はデリケート。科学的に考えて丁寧に扱わないといけません。衣類のシワであれば、スプレーをかけたりアイロンで引っ張れば伸びますが、お肌はそうはいかないんです。
鏡の前でイメージしてみて下さい。わずかラップ1枚程度の表皮の下に、コラーゲンの密な網目構造があります。そのコラーゲンが年々、傷んで弱っていくのです。それをもんだり引っ張ったりしたら、どうなってしまうか。想像がつきますね。

お肌の老化は、16歳から始まっています。赤ちゃんの薄くて弱い肌が、大人の肌として完成するのが16歳頃。いうならばそこからは老化です。ビタミンC誘導体によるシワ対策くらいは、今すぐ取り入れても早すぎることはないでしょう。

アドバイス1
単に保湿は×。効果的な成分を覚えて!
アドバイス2
シワ対策=紫外線対策、と心得て!
アドバイス3
極端なマッサージでシワは減りません!

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