自宅で作る!手作り甘酒の簡単な作り方
市販の甘酒は、加熱殺菌処理を施されているものがほとんどです。これは一定以上に発酵が進まないようにするためにするための処理なので、市場に流通させるためには必要なことではありますが、麹菌が生きたままの生甘酒に比べるとどうしてもパワーが劣ってしまいます。
(とはいえ熱処理や胃・腸で甘酒内の菌が死滅しても、その菌たちの死骸は腸内フローラのえさとして役立ってくれるので、市販の熱処理済みものを飲んでも意味がないというわけではありません)
でも甘酒を作るなんて難しそう・・・というイメージもあるかもしれませんが、発酵させるための時間がかかる以外はさほど難しい工程はないんです。炊飯器の保温機能の力を借りれば自宅でも手軽に甘酒を作ることができます。
- お米1合分のお粥を炊く
- 炊飯器にお粥とお水(600ml~900ml程度)を入れて混ぜる
- 麹を入れてよく混ぜ、水分と温度を調節し、発酵させる
工程としてはたったのこれだけです。ただ、それぞれにちょっとだけコツがあります。
1)お米1合分のお粥を炊く
粒感の残ったお粥になってきたら火を止めてフタをし、余熱でお米が水分を吸うまで20~30分ほど放置します。ドロドロのお粥になってしまうと、甘みの少ない甘酒になってしまうので要注意です。
2)炊飯器にお粥とお水を入れて混ぜる
炊飯器に移し、600~900mlのうちのお水(またはぬるめの湯)を少しずつ加えながらご飯の粒をほぐして、全体の温度が60℃になるように調整します。この温度が大切なポイント。
麹が発酵するのに理想的な温度が50℃から60℃ですので、麹を入れるときにそのベストの温度を作ってあげることが甘酒作りの中でも重要なことです。麹を入れると温度は下がりますし、麹を混ぜた後さらに残りの水を足すことでさらに温度は下がります。そのためあとで追加するお水はぬるま湯がオススメです。
3)麹を入れてよく混ぜ、水分と温度を調節する
2で60℃にしたお粥とお水に米麹を2合分入れます。麹は入れる前にバラバラにほぐしておきましょう。全体をよく混ぜ、残りの水(ぬるめのお湯)を足してさらに混ぜます。
あとは炊飯器の保温機能を使って6~12時間程度発酵させるだけ。
ちょっとだけ難しいのが、温度管理です。常に50℃~60℃(理想は真ん中の55度)を保つ必要があるのですが、炊飯器によっては保温モードでも熱くなりすぎる場合があります。フタを半開きの状態にする、お釜と炊飯器の間に割り箸などをかませて空間を作るなどして、60℃以上にならないように注意しましょう。
温度が上がりすぎると、麹菌の酵素の働きが勢いを失いお米を分解する能力がなくなってしまいます。逆に温度が低いままだと、糖化せず甘くならないばかりか、麹菌以外の菌が活性化してしまい失敗作になってしまうことも・・・。適温を守ることがおいしい甘酒作りの鍵を握っています。
温度管理さえできれば、あとは発酵するのを待つだけ。炊飯器での温度調節が難しい、長時間炊飯器を占拠するのは困る、という場合は「温度調節機能付きのヨーグルトメーカー」が便利です。
6~12時間じっくり待って充分に発酵が進んだら、あとは冷まして冷蔵保存します。冷蔵庫で1週間から10日ほどは日持ちしますので、毎日少しずつ飲みましょう。乳酸発酵が進んで酸っぱくなってくる、色のあるカビが出る、などの異変が起きたら日数に関係なくその甘酒は諦めてください。
甘酒、いつ、どうやって飲むのがオススメ?
美容・美肌のために飲む甘酒は基本的にいつ飲んでもOKです。1回に飲む量はぐい飲みに1杯くらい、1日に200mlくらいまでが目安です。
お酒を飲む前に甘酒を飲めば、100種類以上もの豊富な酵素が悪酔いを防止してくれます。また、食後に飲む甘酒は消化を助ける働きをしてくれます。
目覚めてすぐ、運動の後、お風呂上り、食事の後など、体の吸収率が上がっているときに飲むと甘酒の持つパワーをより活かすことができます。また、疲れを感じたときに飲めばたっぷりのブドウ糖が疲れを癒やしてくれますし、運動前に飲めばパワーチャージ飲料として役立ってくれます。
寝る直前に飲むのは避けた方がベターです。たっぷりのブドウ糖のおかげで目が冴えてしまいますし、甘酒はその甘さのわりに低カロリーとはいえ眠る直前に摂るのはあまりおすすめできません。
また、手作りの甘酒はわりとどろりとした状態なので、お水を足したり豆乳やジュースを足したりして少し薄めて飲むのもおすすめです。
また、手作りの甘酒はわりとどろりとした状態なので、お水を足したり豆乳やジュースを足したりして少し薄めて飲むのもおすすめです。
甘酒は、体に嬉しいエネルギーと栄養の宝庫。一度にたくさん飲むよりも、毎日少しずつを継続する方がよりそのパワーを実感しやすくなります。8ヵ月以上の赤ちゃんから大人まで、美容に健康に積極的に取り入れたい飲み物です。ぜひ一度甘酒を日常に取り入れてみてくださいね!
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