脂性肌の方の多くが、「顔がすぐテカる」、「顔や頭皮がべとつく」、「毛穴汚れが目立つ」などの悩みを抱えている様です。
長年悩んでいる方の中には、何をやっても「肌質」なのだから仕方ないと、半ば諦めている方もいるかもしれません。でも、脂性肌には脂性肌に適したケアがあり、正しく向き合いケアすることで、肌の状態を改善することは可能です。
逆に、悩みをそのままにしていると、大人ニキビや赤ら顔など、更なるトラブルを巻き込むことにも繋がりかねません。脂性肌に多いトラブルには、軽度のものから重いものまで様々ありますが、こちらではその代表的なものをご説明したいと思います。
肌トラブルその① ~テカテカ肌~
自分は脂性肌だと自覚するきっかけにもなった最初のトラブルが「お肌のテカり」や「ギラつき」、「ベトベト感」という方は多いのではないでしょうか。特に思春期の肌では、ホルモンバランスの乱れとともに、急激に男性ホルモンの分泌が活発になり、皮脂の分泌が過剰になりやすい時期です。そして新陳代謝も活発なため、洗顔が不十分で皮脂や汚れをお肌に蓄積してしまうケースも多いようです。
男女を問わず、10代のこの時期に、適切なスキンケアを知っているのと知らないのとではその後のお肌の状態も大きく違ってきます。この時期に始まったトラブルを、解決できないまま引きずっていると他のトラブルへ発展しかねません。
そして、その後も、毎日化粧をするようになると、「テカテカ肌」は化粧にも響いてきます。日に何度浮いてくる皮脂をあぶらとり紙で拭ったり、化粧直しをしたり…。お化粧自体、アブラ分を多分に含んでいますから、只でさえ脂が沸いてくるところに、上からアブラで蓋をしてしまっている状態…お肌によい訳がありません。でも、仕事の都合で平日はどうしてもメイクが必須という方は、仕事が終わったらなるべく早くお肌をケアしてあげること!が大切ですね。
肌トラブルその② ~ニキビ~
ニキビは、アクネ桿菌という細菌が、お肌表面や毛穴に溜まった皮脂を栄養にして、異常増殖している状態です。アクネ桿菌事態は、正常なお肌にも存在しますが、脂性肌ではアクネ桿菌がはびこりやすい環境になりやすいのです。10代のニキビを「思春期ニキビ」と呼び、原因は主に成長期のホルモンバランスの乱れで、多くは時間が経てば自然に落ち着いてきます。それ以降ニキビを「大人ニキビ」と呼び、原因はホルモンバランスの乱れの他にも様々で、一筋縄には治りにくいのが特徴です。
また、色によって、「白ニキビ」、「黒ニキビ」、「赤ニキビ」とも呼ばれます。白ニキビはニキビの初期段階で、毛穴が皮脂などで詰まった状態ですが、まだ炎症は起こしていません。この段階で解消できるとあとも残らずいいのですが・・・。そして、黒ニキビは、白ニキビの次の段階で、皮脂などで詰まった毛穴が表面に出てきて、入口付近に溜まった皮脂が酸化され、黒ずんで見えている状態です。
赤ニキビは、内部に皮脂の塊が閉じ込められていて、痛みを伴うことも多く、炎症をおこしています。触ったり潰したりはしない方がよいですが、潰す場合は、まず手を綺麗に洗い、出てきた汁を除去したらニキビ跡を消毒し、ワセリンなどでふさいでおくとよいと思います。出てくる汁は、芯(皮脂の塊)と滲出液、そしてアクネ桿菌が含まれています。
さらにニキビが進行すると、嚢胞(のうほう)や結節などとなり、跡が残る可能性も高くなります。医師に相談し、治療することをオススメします。
肌トラブルその③ ~毛穴の黒ずみ~
毛穴の黒ずみも、脂性肌の方にはごくごくスタンダードかつ根深いトラブルです。特に、鼻の頭の毛穴の黒ずみ、所謂「いちご鼻」は、ファンデーションでもなかなか誤魔化せず、下手するとかえって目立ってしまうこともあります。そもそも皮脂の分泌の多いTゾーンは、どうしたって皮脂や汚れやたまりやすいのですが、こと鼻の頭は毛穴が広がりやすく、また、手で無意識に触れてしまいやすい場所なので汚れやすくもあるのです。
黒ずみの正体は、黒ニキビと同様、毛穴に溜まった皮脂や汚れが酸化して黒っぽくなっているものです。そして、一度いちご鼻になってしまうと、ピーリングや洗顔で毛穴を綺麗にしたとしても、広がった毛穴が黒ずみを蓄えるのは時間の問題です。よって、毛穴の黒ずみケアには、お肌にハリを持たせ、毛穴を引き締める…つまりは黒ずみを消すことに固執せず、お肌全体のことを考えたケアが大切です。
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