2015年7月27日 星期一

お肌のハリを取り戻す!?コラーゲンを増やす成分は?_スキンケア大学

お肌のハリを取り戻す!?コラーゲンを増やす成分は?

コラーゲンペプチドとヒドロキシプロリン

年齢と共にだんだんお肌にハリと弾力がなくなってきます。これは、真皮にあるコラーゲンなどの弾性線維の生合成が衰えてくることが原因の1つです。いつもでも若々しいハリと弾力を保ちたければ、真皮のコラーゲンなどの線維を作り出す線維芽細胞を活性化して元気な状態を保つと共に、コラーゲンの劣化を防ぐことが大切です。
コラーゲンたっぷりの食事をした翌日はなんだかお肌のハリが良く、つややかになった気がしませんか?それは気のせいです。食事で食べたコラーゲンが、そのまますぐにお肌のコラーゲンになることはありません。
またお肌に塗った化粧品に含まれているコラーゲンが、お肌の中に入っていってコラーゲンを補給するということもありません。
しかし分解されたコラーゲンのペプチド何らかの生理活性を持っていて、継続して摂取していると、お肌のコラーゲン合成が促進されるということはあります。
またコラーゲンに特徴的に含まれているヒドロキシプロリンというアミノ酸も、線維芽細胞に作用してコラーゲンの合成が促進されます。

ビタミンC誘導体

ビタミンC(アスコルビン酸)誘導体は美白や抗酸化成分として有名ですが、線維芽細胞のコラーゲン合成を活性化させることでも知られています。ビタミンC誘導体には様々なものがあります。
>アスコルビン酸のリン酸エステル型(Na塩とMg塩のタイプがあります)、
>油溶性ビタミンC誘導体と言われるテトラヘキシルデカン酸アスコルビル、
>APPSと呼ばれているパルミチン酸アスコルビルリン酸3Naやグルコースの結合したタイプ、グリセリンの結合したタイプ、
>即効持続型のVCエチルと呼ばれている3-O-エチルアスコルビン酸
など多くの種類があり、それぞれ特徴があります。
分子量や浸透性、持続性、安定性など様々ですからどれが最も有効かは判断できませんが、お肌に合ったものをお選びいただくのが最も良い選択かと思います。

レチノール

レチノールもニキビやシワに対して効果的な成分として知られていますが、コラーゲン合成促進にも効果的です。レチノールは刺激を感じる場合がありますので、お肌の弱い敏感肌の方はご注意ください。
また、コラーゲンは劣化させないことも大切です。紫外線(特にUVA)はお肌のコラーゲン劣化の原因となりますので、できるだけ紫外線対策を万全にしてこれからの季節を過ごしてください。すでにUVAの量はとても強くなっていますよ!

ニキビ肌でお悩みの方にオススメの成分とは?_スキンケア大学

ニキビ肌でお悩みの方にオススメの成分とは?

毛穴の異常角化

角質層のバリア機能の低下はお肌を乾燥させるだけでなく、様々な物質や細菌などの異物が皮膚内部へと浸透しやすくなるため、皮膚内部を刺激することになります。この刺激は角化の異常を引き起こし、毛穴の開口部が異常に膨らんでニキビができます。
ニキビの多い方は、皮脂や皮膚の汚れを気にするあまり、洗浄をし過ぎ、お肌のバリア機能を壊してしまい、お肌に刺激を受けて角化が異常になりがちなのでご注意ください。
お肌が乾燥しているのにニキビができるという方は、このようなお肌のバリア機能の低下の可能性がありますので、お肌のバリア成分であるセラミドを中心とした保湿成分をしっかり補給することが効果的です。

皮脂の過剰分泌

皮脂が酸化されると毛穴の内部を刺激し、炎症を誘発します。この炎症はまた角化の異常を引き起こしニキビの症状を悪化させます。
オレイン酸などの不飽和脂肪酸は毛穴の内部の角質に刺激を与え、角化の異常を引き起こすと言われていますので、オレイン酸を多く含むオリーブオイルなどはあまりオススメしません。
ビタミンC誘導体やレチノールなどは抗酸化力を持ち、皮脂の酸化を防いでくれるためニキビの改善に役立ちます。またニキビの跡に色素が沈着するのを防ぐ働きもあるそうです。他の抗酸化成分も皮脂の酸化を防ぐため、ニキビにはとても有効です。
皮脂の分泌には男性ホルモンなども深くかかわっています。ホルモンバランスを整えることも忘れてはいけません。

アクネ菌の異常増殖

ニキビの原因菌の1つ、アクネ菌は皮膚の常在菌なので、ニキビだからといって特にめずらしい菌ではないのですが、空気を嫌う性質があり、ニキビのように閉鎖された毛穴の中で空気が薄くなると元気になって増殖するタイプの菌なのです
異常に増殖することで毛穴の内部を刺激し、炎症を引き起こします。
赤いニキビは炎症を起こした状態なのです。異常に増えたアクネ菌に対しては、殺菌作用のある成分、たとえばサリチル酸などが一般的によく使われていますグリチルリチン酸やアラントインなどの抗炎症成分が効果的です
ニキビは立派な病気なので、化粧品に頼るのは危険です。化粧品で治そうとは考えずに、ひどくならないうちにクリニックで診てもらうことも大切です。
意外と知られていない!?ビタミンB6がお肌に良いワケ

ビタミンB6とは

たんぱく質やアミノ酸の代謝にも深くかかわっており、皮膚や粘膜の健康を維持する大切な栄養素です。ビタミンB6は欠乏すると湿疹、脂漏性皮膚炎、口角炎、舌炎、神経炎等が生じます。

ビタミンB6を摂るには

ビタミンB6は食品から摂る以外にも腸内細菌からもつくられますが、食品からビタミンB6をしっかり摂取することはお肌の健康にとってとても大切なことです。通常の一般女性での推奨摂取量は1.1mg/日となっています。
しかし上限は45mg/日となっていますので、サプリメントなどで摂る場合には気を付けましょう。
食品では、かつお、まぐろなどの魚類、レバー、肉などに多く含まれています。

化粧品で効率よくビタミンB6を補うには

ビタミンB6を食品で摂取することは大切なことですが、化粧品で効率よく補うことができればなお良いですよね。
ビタミンB6は水溶性のビタミンですが、他の水溶性のビタミンであるビタミンCなどと同じように熱や光、酸化などに弱く壊れやすいという特徴をもっています。そのため化粧品には配合しにくい成分なのですが、熱や酸化に安定なビタミンC誘導体と同様に、ビタミンB6誘導体というものがあります。
ビタミンB6誘導体はビタミンB6に脂溶性の物質(イソパルミチン酸やジカプリル酸など)を結合させたもので安定性や皮膚への浸透性がとても向上しています。
たとえばイソパルミチン酸が結合したトリスヘキシルデカン酸ピリドキシンは、フィラグリンという天然保湿因子(NMF)のもとになるたんぱく質の生産量を増加させ、保湿力を高めることが知られています。
ビタミンB6誘導体はさほど新しい成分ではありませんが、今まであまり注目されてこなかった成分ではないでしょうか。しかし、お肌の健康を維持するためには、とても大切な成分のひとつです。ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

話題の美容物質!これから化粧品開発されるかも!?注目のキーワードは?_スキンケア大学

話題の美容物質!これから化粧品開発されるかも!?注目のキーワードは?

ヒートショックプロテイン(HSP)

私たちの体の中にある大切な酵素などのたんぱく質は熱に弱いものが多く、熱によって変性、変質して効果を失ってしまいます。ヒートショックプロテイン(HSP)はそのような熱ストレスに対してたんぱく質を守る働きのあるたんぱく質(分子シャペロン)として発見されました。
HSPには様々な種類があり、たとえばHsp47はコラーゲンの産生にとても重要な働きをしており、シワに関係するため化粧品でも注目されています。
またHsp70は皮膚を温めることにより体内で増え、シワの予防に効果があるという報告がされています。温めると良いということで40度~42度のお風呂に入ると良いという入浴法が話題になっています。まだまだ今後の研究に期待したいところですが、HSPを増加させる化粧品というのも今後は増えてくるかもしれません。

フィラグリン

フィラグリンは皮膚のバリア機能にとても大切なたんぱく質で、ケラチン線維と結びついて角質層でバリアを形成します。またフィラグリンが分解されて天然保湿因子(NMF)が生じますので、NMFのもととなる物質です
したがってフィラグリンはセラミドと同じく角質層の形成や角質のバリアにとても重要で皮膚の保湿力に欠かせない物質です。アトピー性皮膚炎の患者さんはこのフィラグリンの合成が少なく、アトピー発症の一因であるとも言われています
NMFの重要性は今までも認識されてきましたが、フィラグリンを増やして正常にする化粧品というものも、今後はお肌の保湿力維持・向上に効果があると注目されることでしょう。

サーチュイン遺伝子

サーチュイン遺伝子は長寿遺伝子抗老化遺伝子と言われ、寿命や老化に深くかかわる遺伝子であると言われています。カロリー制限やレスベラトロールのようなポリフェノールで活性化され、若々しさを維持する効果があると注目されています。とても夢のような働きをする遺伝子ですが、ヒトでの作用はまだよく研究が進んでいないようです。
しかし、サーチュイン遺伝子を活性化する成分はレスベラトロール白藜芦醇をはじめ、数多く研究されており、今後は化粧品にもサーチュイン遺伝子を活性化する効果をうたった製品が登場するのではないでしょうか。今後の動向が気になる物質のひとつです。

敏感肌 汗でかゆくなる理由と対策_スキンケア大学

敏感肌 汗でかゆくなる理由と対策

汗で痒くなる理由

梅雨の時期から真夏にかけて、敏感肌さんにはまた一つ厄介なことが。それは、“汗”。汗をかくことで「痒み」に悩まされる時期でもあります。
汗をかくことはとても大切なことなんです。それは、体内の老廃物を排泄し肌の透明感が、増すので美白効果をもたらすからです。また、汗を出すことで、皮膚温度を下げるという役割があるからです。
では、上記のように私たちには欠かせない「汗」なのにどうして痒くなってしまうのでしょうか。汗はアルカリ性です。そのため、放置することで、お肌表面が外的環境に直接触れやすくなり、細菌が繁殖しやすくなって痒みが出やすくなるのです。

どうすれば汗で痒みがでなくなるか

ではどうすれば私たちにとって必要な汗をかきながら、痒みを感じないお肌になるのでしょうか?それは、他の肌の働きとのバランスが大切特に「皮脂」を排泄させることは大きなポイントになります。
なぜならば、アルカリ性の「汗」と、酸性の「皮脂」が混ざり合うことで弱酸性の“皮脂膜”が出来るからなんです
この“皮脂膜”は、
水分蒸発を防ぐ
・ある程度の紫外線を防御
・菌の繁殖を防ぐ
というまるで天然乳液のような役割があるので、乾燥しにくくなるだけではなく、外的要因から守ることで抗菌され痒みが出にくいお肌となるということなのです。
だから皮脂膜がないと、お肌表面のアルカリ性になり、痒みを伴い、痒くて掻いてしまうため角質層が薄くなりやすくなり、敏感肌が悪化するという悪循環の元にもなるというわけです。

皮脂の排泄方法

では、皮脂膜をつくるために、皮脂を分泌させやすくする方法をお伝えしますね。
《お手入れ編》
1)洗顔後、お肌につけず限界まで放置してみましょう。
2)油分の配合されているスキンケアの休止がおススメ。限界が来たときのお手入れは、できればノンオイルのゲル状のものがおすすめです。
 お肌は元々油分が足りなければ自ら皮脂をだそうと働きます。ですから、なるべく油分は使わない、若しくは塗る機会を減らし甘やかさない様に心がけて自らの皮脂を分泌させる環境を作りましょう。
《生活編》
1)半身浴を行いましょう。夏でも半身浴を行うことで、皮脂の分泌を高めやすくなります。夏の方が、代謝が上がっているので皮脂分泌力は高まりやすいです
《食事編》
1)動物性脂肪…チーズ、卵など
2)植物性脂肪…ナッツ類、アボガド、オリーブオイルなど
上記を積極的に摂取することもお勧めです。これで、皮脂の分泌を促します。

それでもまだ痒みがでたら?

以上が、皮脂分泌を促す簡単な方法です。でも、すぐに皮脂の分泌ができるわけではありません。痒みと戦わなければならないときもまだまだあるはずです。そこで、最後に痒みが出る前・痒みが出たときの対策方法をお伝えしておきますね。
●痒みが出る前
コットン生地の柔らかいタオル(ハンカチ)を使い、お肌をこすらず汗を吸い取るようなイメージで取り除きましょう
●痒みが出たとき
痒みが出たときはまず、お肌は掻かず、冷やしましょう。清潔なタオルを水で濡らす、若しくは、保冷剤をタオルで包み、痒みのある箇所にやさしく置いて冷やします。
※保冷剤を直接お肌に触れないでください。凍傷の原因となります
是非、日常で「皮脂」を排泄を心がけ、皮脂膜を作る環境を作りながら、健康肌を目指していってください。

発酵茶で夏の水分補給!肌も喉も潤そう_スキンケア大学

発酵茶で夏の水分補給!肌も喉も潤そう

発酵茶って何?

お茶には、茶葉を摘んで
発酵前に加熱処理をした「無(不)発酵茶」の緑茶、
半分発酵してから加熱処理する「半発酵茶」と呼ばれる烏龍茶、
完全に発酵してから加熱処理する「完全発酵茶」の紅茶があります。

プーアル茶のように、発酵前に加熱処理をし、その後カビを付けて発酵させるお茶は「後発酵茶」と呼ばれます。

発酵で効果がup

緑茶のように新鮮な茶葉をすぐに加熱処理すると成分はほとんど変わりませんが、紅茶や烏龍茶のような発酵茶は発酵を促進すために茶葉を傷つけてから作られます。この時に抗菌性の強い色素「テアフラビン」ができるのです。

美肌の大敵「活性酸素」を抑える!

紅茶や烏龍茶に含まれる赤い色素「テアフラビン」は、緑茶の「カテキン」よりも活性酸素を除去する力が強いと言われます。
肌のシミ、しわ、たるみ、乾燥を防ぐのはもちろん、老人性のシミやメラニン色素ができるのを防ぐ効果も強いので、アンチエイジングや紫外線対策にも有効です。
緑茶でもよく知られる、虫歯予防効果や抗菌作用も「緑茶ポリフェノール」よりも「テアフラビン」の方が効果が高いと言われています。

ダイエットにも効果的?!

言わずと知れた烏龍茶のダイエット効果。
これは、烏龍茶ポリフェノールが脂肪分解酵素の働きを阻害する事で、食べた脂肪を消化・吸収させずに対外に排出させるからだそうです。また、茶全般に含まれるカフェインは、脂肪を優先的にエネルギー源として消費する作用があると言われます。

紅茶湿布で日焼けの痛みを和らげる?

急激な日焼けをして、やけどのようになり激しい痛みを感じた時に使用済みの紅茶のティーバックを当てると痛みが弱まるそうですよ。
この季節に活用できそうですね。

化粧品のできるまで2「作り手の苦労話」_スキンケア大学

化粧品のできるまで2「作り手の苦労話」
化粧品ができるまで

試作品が出来上がったら、まず自分で試します

化粧品の試作品が出来上がると、化粧水や美容液の場合はその透明度と色、クリーム類の時は粘度をじっくり確かめます。また、開封した時の香り、肌にのせて体温で変わった時の匂いも重要です
使用実験は、まず敏感肌の私で試してみてOKを出したら、使用実験の最終段階では、個人のお客様にご協力いただくこともあります。

クリームに青カビが!?時に失敗もあります

5年ほど前にスキンケアクリームを作りました。試作品の段階では問題がなかったのですが、製造後6ヶ月経った9月頃に青カビが現れました。ヒアルロン酸の配合量が多いのに対して、防腐剤を最小に抑えたのが原因でした
ヒアルロン酸の分量は薬事法で決まっていないので、保湿効果を上げたくて、大量に入れてしまいました。青カビは人体への影響はないと言われていますが、青カビの生える白クリームは世に出ることはありませんでした。

容器の素材、容器の形など

化粧品の中味がこれでよいとなると、用途や使用目的で容器の素材・タイプを決めます。安全性にこだわると、ガラス瓶が一番ですが、リサイクルや価格の問題で、PP(ポリプロピレン)容器が主流となります。かならず日本製を選んでいます。
例えば、リキッドファンデーションやUV剤には振るとカラカラ音がするものがありますが、あれは中に銀色の玉が入っています。日本製ですとステンレス製で、一個15〜20円します。
オイル類は製造後膨張することが多いので、それに耐える容器にします。

ネーミング、ラベルなどは手作りに近いです

通常は専門のコンサルティング会社に依頼するのですが、私はたくさんの予算をかけません。スタッフやお弟子さん、お客様など、身近な方々の協力でネーミングをし、ラベルのデザインを決めます。ラベルはリサイクルマークなどの表記義務を守って作製します。

新製品の登録をします

国内で販売する商品は、日本化粧品工業会へ登録します。私の作る化粧品は禁止成分や、グレーな成分は一切配合していないので、登録で問題になることはありません。パンフレットやWebでの商品説明は、薬事法の制限があるため、とても大変です。
薬事法により、表現できない言葉が日々増えています。例えば、販売担当者が「必ず治る」「絶対美白になる」などと言って販売した場合は薬事法違反となります。そのため、販売員教育もしっかり行わなければなりません。
このような工程を経て、化粧品の新製品を発売します。製品を作る側の様子が少しわかっていただけたのではないでしょうか。化粧品を選ぶ際の参考になるとうれしいです。

2015年7月26日 星期日

炭酸の効果を左右する「炭酸の質」とは?_スキンケア大学

炭酸の効果を左右する「炭酸の質」とは?

炭酸泉とコスメ、炭酸の質の違いとは?

ここでは人工炭酸泉にふくまれる炭酸とコスメに含まれる炭酸を比較して、質の違いを解説していきます。
<炭酸泉>
医療現場でも効果効能が認められている炭酸泉は主に2種類天然の温泉人工的に炭酸を溶け込ませた人工炭酸泉があります。大きな特徴は、炭酸が“溶け込んでいる”という点です。天然の温泉は自然に溶け込んでいますが、人工の炭酸泉は炭酸を溶け込ませるための特殊な装置を使っています。
<コスメ>
化粧品の場合、製品によって炭酸をふくませるための方法がいくつかあります。
スプレータイプの化粧水を例にあげると「水+美容成分+炭酸ガス」の組み合わせです。炭酸はガス圧をかけてふくませています。
また、もうひとつの場合では、炭酸水素ナトリウムとクエン酸をまぜて、炭酸を発生させるジェルなどもあります。

効果効能が認められているのは“溶け込んだ炭酸”

医療現場で効果効能が認められている炭酸泉は、水に炭酸が「溶け込んでいる」のに対し、多くの炭酸コスメは、水に炭酸ガスを「加えている」ということ。どちらも似ているようで、大きな違いがあり、これこそが、“炭酸の質”を左右しているのです。
炭酸ガスを注入して加えたコスメに、全く効果がないとは言いきれませんが、炭酸が溶け込む(溶解)からこそ、炭酸が持つ効果効能が得られるということがわかります

[韓国美容ライフスタイル]大家幸与子

韓国の夏を乗りきる為には参鶏湯!

鶏肉はイミダペプチドという成分が含まれており、筋肉付近に含まれていてアミノ酸の複合体です。抗酸化作用もあります。高麗人参はサポニンという成分が含まれており古くから万能薬としても知られています。そして漢方の棗(ナツメ)には血液に栄養を与え気に良い効果があり、脾臓と胃、肝臓などに良いとされています。
韓国で「以熱治熱」と言う言葉がありますが、これは熱を以て熱を治すと言う意味で、アツアツのお料理を夏に食べる事が体にいいとされています。

キムチを食べると美肌になる?
韓国で代表的な食はキムチですが、キムチには乳酸菌、ビタミン、βカロテン等が多く含まれており、これらの成分により美しくなると言われているようです。
キムチで一番有名なのは乳酸菌ですが、日本古来のお漬物のぬか漬けにも乳酸菌は含まれています。但しぬかに乳酸菌が多く含まれており、洗って食することで乳酸菌の摂取量が少なくなってしまうのです。しかしキムチはそのままを食することで乳酸菌を多く摂取できるのです。
主な漬物の乳酸菌数 (1g中)
たくあん 20.000
白菜浅漬け 4.800.000
ヌカ漬け 34.000.000
キムチ 800.000.0000
格段に乳酸菌の量が他の漬物とは違う事が分かりますね。

キムチは酸っぱいくらいが美容に良い

キムチには唐辛子やニンニク、アミの塩辛等を使用します。唐辛子はβカロテン、ニンニクはアリシン。また、アミの塩辛は動物性のアミノ酸が多く含まれ、これが乳酸菌の餌になり乳酸菌を増殖させます。
キムチの乳酸菌は熱や胃酸にも強く、生きたまま腸に届きやすいのも特徴です。昔から便秘になるとお肌にも影響があると言われていますが、腸をキレイにする事で美しいお肌を保つことが出来ると言えますね。
日本のスーパーで販売しているキムチはキムチ風の浅漬けが多いのですが、本場の発酵させたキムチは栄養価、乳酸菌、ビタミンの量が全然違います。キムチを食べるなら少し酸っぱいぐらいの乳酸菌たっぷりキムチを食べましょう!!
皮脂はお肌にとってどのような役割があるのでしょうか?皮脂はグリセリン脂肪酸エステルと言う液体で出来ています。主に皮膚や体毛の表面に薄い膜状に広がり、物理的、科学的に皮膚や毛髪を保護し保湿の役割をしてくれているのです。
グリセリン脂肪酸エステルが常在菌により分解されて出来る脂肪により皮膚表面が弱酸性になり
お肌を病原菌から守ったり乾燥からお肌を守ったりしてくれるのです。
又紫外線からもお肌を守る役割も担っています。
この事からも分かるように、天然美肌オイルと言えると思います。
以前韓国のお友達に脂取り紙は使用しないの?と聞いた事があったのですが、彼女は皮脂を取りすぎることでお肌が美しく保ちにくくなると話していました。
韓国と言えば、お肉を沢山食べるイメージだと思うのですが、実は世界第2位の野菜消費国でもあるのです。野菜を多く摂取する国なんですね。野菜の旬の特徴を大切にして食べるのが韓国流!色んな野菜のキムチナムル、お肉は必ずと言っていいほど野菜で巻いて食します。その他野菜料理が沢山ありますね
内側からキレイが美の秘訣なんでしょうね。韓国では代謝の良い食べ物を多く取り入れますニンニクはアリシンが多く含まれ代謝を促します。唐辛子もそうですね。キムチには必ずニンニクと唐辛子が入っていますよね。高麗人参も代謝をアップする漢方です。
また、身体を冷やさない食べ物を多くとります。参鶏湯は冬に食べる物だと思っている方も多いと思いますが、韓国では夏の食べ物なのです。韓国は鍋料理が多いのも体を冷やさない合理的な料理法だと言えます。冷えは代謝を妨げてしまいます。

韓国では銭湯に牛乳を持参!?

韓国の銭湯に行くと牛乳パックを手にした方をよく見かけます。実は飲むのではなく、顔を洗ったり、身体にかけたり、髪の毛にかけたりしているんです。
牛乳の中に含まれるSODという成分は人間が生きていくうえで欠かせない酵素です。若さとアンチエイジングには欠かせない酵素の一つ。また、牛乳に含まれている牛乳タンパク質は老廃物を取り除く作用もあり、お肌を滑らかに整え、きめ細かいしっとりとしたお肌に導いてくれます。

秋の美肌は夏次第!今すぐ摂りたいUV対策成分3選_スキンケア大学

秋の美肌は夏次第!今すぐ摂りたいUV対策成分3選

これだけは押さえておきたい!UV対策成分

・ビタミンC
抗酸化作用を持つことでも有名なビタミンC。ビタミンCはシミ予防にも役立ちますが、メラニン色素を薄くする働きもあります。さらに、コラーゲン生成を促進し、美肌を保ってくれるだけでなく、過剰な皮脂の分泌を抑える働きもあるので、夏に気になる毛穴の悩みやニキビケアにもおすすめです。
・αリポ酸
ダイエットのイメージが強いかもしれませんが、実は紫外線ケアの強い味方です。抗酸化作用により、シミの原因となるメラニンの生成を抑える他αリポ酸の分子はとても小さいため、体のすみずみまで届けてくれるのが特徴です。また、ダイエット成分としての働きに近いものとしては、栄養を効率的にエネルギーに変えてくれるので、夏バテ予防にも役立ちます
・ピクノジェノール
ピクノジェノールは、フランス南西部に生息している松の樹脂から抽出される抗酸化物質。
その効力は「若返りのビタミン」という異名を持つビタミンEの50倍とも言われています炎症を直す作用があることからも、医療の現場でも使われていたそう。紫外線ダメージは“やけど”と同じようなものなので、ピクノジェノールによる抗炎症作用が役立ちます。(甘草)

主にサプリで摂るのが便利!

果物や野菜などから気軽に摂れるビタミンCはともかく、他の2つは通常の食品からでは、満足な量を摂取するのはなかなか難しいもの。そんなときは、やはりサプリを活用するのが便利です。

「美肌」「健骨」「太らない」女性ホルモンに効く毎食大豆のススメ_スキンケア大学

「美肌」「健骨」「太らない」女性ホルモンに効く毎食大豆のススメ

こんなに似てる!エストロゲンとイソフラボン

女性ホルモンのエストロゲンとよく似た構造を持つ大豆イソフラボン。食事で吸収された大豆イソフラボンが血中に入ると、体はエストロゲンと感知するようです。
上が植物から採取したイソフラボンの化学式で、下はエストロゲンの化学式です。

大豆をとるなら1日2回!朝豆乳、夜納豆で女性ホルモン力アップ!

大豆を食べて体内に吸収されたイソフラボンは6時間~8時間ほどで半減します。朝食と夕食など、時間をあけて大豆食品を補うと、効果が長く続き理想的。
そこでイソフラボンを常に体の中に保つため、朝「豆乳」、夜「納豆」の1日2回の大豆食をお薦めします。
豆乳なら、忙しい朝も手軽に摂れて胃にも優しく、他の大豆食品と比べてイソフラボンの体内への吸収が早いようです。夕食には発酵食品の機能性を持つ納豆を。夕食なら臭いも気にならず、食物繊維を多く含むので、食後の血糖値の上昇も緩やかになります
大豆には、肌の再生に必要なたんぱく質抗酸化作用をもつサポニンも豊富。朝豆乳&夜納豆を続けると肥満改善効果も期待できそう。

もっと大豆が効く!5つの女性ホルモンアップルール!

この大豆の力を最大限に取り入れる食材の組み合わせをご紹介します。
1.ゴマと合せる : エストロゲンと似た働きを持つゴマリグナンがホルモン力をアップ。抗酸化作用による脂質代謝改善も。
2.抗酸化野菜と合わせる: 大豆に足りない抗酸化ビタミンA、C、E、血管の若返りや美肌に働くカロテノイドなどを補給、食物繊維も取れます。
3、青魚などに多い良い油と合せる:強力成分「エクオール」を作る腸内細菌を育む
大豆タンパクとの相乗効果で中性脂肪や悪玉コレステロールを低下。
4.オリゴ糖&食物繊維と合わせる:腸内細菌のエサとなったり、便のカサを増やして排出を促し、良好な腸内環境を保つ。コレステロールや血糖値の改善にも。
5.発酵食品と合せる:ヨーグルト、キムチなど、豊富な乳酸菌が善玉菌を増やし、腸内環境を整える。大豆イソフラボンが効きやすい環境をつくる

美肌効果から骨の健康までサポート!女性にうれしい大豆の3大効果

その他、大豆には美肌から骨の健康までサポートする女性にうれしい3大効果があります。
1.肥満予防:
大豆に含まれるたんぱく質には、血液中の余分なコレステロールや中性脂肪を抑え、肥満を防ぐ場合もあります。
2.骨密度を保つ:
大豆イソフラボンは、女性ホルモンの減少による骨からのカルシウム
の溶出を抑え
、骨密度の低下を防ぎます。納豆を食べる女性ほど、骨密度が高いというデータも。チーズや小魚など、カルシウム豊富な食材も組みあわせて、骨の強度を保ちましょう。
3.肌の弾力アップ:
大豆イソフラボンは女性ホルモンに近い働きを持つことから、
コラーゲンの生成を助けることで肌の潤いやハリ、弾力アップが期待できます。また、大豆は肌の材料となるタンパク質、肌の再生に必要なビタミンB群を豊富に含み、美肌作りに役立ちます。

大豆の栄養が効きやすい人と効きにくい人がいる!?

大豆イソフラボンは、特定の腸内細菌によって強力成分「エクオール」に変化します
この腸内細菌を持つ日本人女性は約4割とも言われています。つまり、大豆イソフラボンが効きやすい人とそうでない人がいるということ。体内にこの腸内細菌がいるかどうかは、長年の食生活の影響が大きいため、毎日しっかり大豆食品を摂ることが大切です。

2015年7月25日 星期六

界面活性剤って本当に悪ものなの?_スキンケア大学

界面活性剤って本当に悪ものなの?

界面活性剤を化粧品に入れる目的は、大きく分けて2つあります。
・洗浄剤:(代表的な商品)シャンプー、洗顔料、メイククレンジング等
・乳化剤:(代表的な商品)リンス、クリーム、乳液等

天然の界面活性剤はあるの?

天然の界面活性剤はごくわずかしかありませんが…。わかりやすく食品を例に挙げますね。マヨネーズには、本来仲が悪い酢と油がきれいに混ざっています(乳化している)が、これはマヨネーズに入っている卵の黄身に「レシチン」という天然の界面活性剤が含まれていて、この「レシチン」の乳化力で酢と油が分離せず、きれいなクリーム状態を維持しています。
ただ、化粧品は食品より長期の品質維持をしなければいけないので、天然の界面活性剤に少し手を加えた天然系界面活性剤を使用いたします。
例えば、「レシチン」に水素を添加した「水添レシチン」にすることにより、「レシチン」より品質の安定性や乳化性能も向上することから、自然派化粧品には「水添レシチン」がよく使用されます。その他に天然系の界面活性剤として下記が使われます。
・洗浄剤:ラウロイルメチルタウリンNa(アミノ酸系)、ミリスチン酸K(石鹸)等
・乳化剤:ステアロイル乳酸Na、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ソルビタン等
しかし、市場に出ている大半の化粧品には、このような天然系の界面活性剤ではなく、石油系成分を起源とした界面活性剤を使用します。ただ、成分名の長いものが多くとても憶えられません。そこで、それらの長い成分中によく記載されているアルファベットやカタカナを記載しますので、その部分だけでも憶えてもらえればいいです。
・洗浄剤:PPG、PEG等
・乳化剤:PEG、セテス、オレス等

界面活性剤とうまく付き合う

中でも界面活性剤が主成分的な役割を果たすメイククレンジングやシャンプーには、注意が必要です。
通常、乳液やクリームなどに使う界面活性剤の量は、せいぜい数%程度です。しかし、シャンプーやメイククレンジングには、数十%も界面活性剤が配合されるので、その安全性がそのまま製品の安全性に繋がるといっても過言ではありません。
そこで、注意が必要な界面活性剤を少しご紹介しておきます。いずれも石油系界面活性剤です。
○シャンプー:ラウリル硫酸Na
(理由)この成分は「タンパク変性作用」があり、皮膚の保湿成分を流出させやすいため、動物実験で皮膚に予めダメージを与える時に使用する成分です。もちろん、高濃度のものを塗るわけですから、この成分がシャンプーに含まれているから必ず皮膚が荒れるというわけではありませんが、そのような目的にも使用される成分であることを知っておきましょう。
○メイククレンジング:オレス-2、オレス-5、オレス-10
(理由)過去にこの成分を含んだクレンジング製品で、目に強い刺激が表れた事例が複数あったことから、平成16年に東京都生活文化局からこの成分の使用を控えるよう、化粧品業界団体に要望書が出ています。

美肌のためによい睡眠_スキンケア大学

美肌のためによい睡眠

睡眠不足は太ります

睡眠不足の人は肥満の指標であるBMIが高いことが最近の研究でわかっています。睡眠時間が短いほど食欲を増すホルモンの分泌が増えるとともに、食欲を抑えるホルモンも低下するためです。
また、免疫に大きな役割を果たしている細胞は夜に免疫物質を作るため、睡眠時間の不足や昼夜逆転の生活をすると、感染症にかかりやすくなると言われています。

良い睡眠時間の長さは、年齢により違います

よく8時間睡眠が理想と言われますが、学問的根拠はないそうです。睡眠時間は年とともに短くなっていき、15歳で平均睡眠時間8時間を切り、70歳を超えると6時間を下回ります。働き盛りの30〜50歳代では6時間台です。8時間寝てないからといって寝不足というわけではありません。ただし、人によって必要な睡眠時間は異なるそうです。年と共に変化もしていきますから、ご自分の調子をよくみて調節しましょう。

グッスリ眠るためにして欲しい3つのこと

1)毎日決まった時間に起きる
決まった時間に横になるより、決まった時間に起きることを心がけてください。
その習慣で体内時計が安定し、身体にあった睡眠時間を保つことができます。
2)朝起きたら光を浴びる、夜は強い光を見ない
メラトニンという眠りを誘発するホルモンは光と関係します
3)昼寝は30分以上しない
30分以上昼寝をすると深い眠りに入り目覚めが悪くなりますし、夜の睡眠に影響します。夜グッスリ眠るためには日中の睡眠はなるべく控えた方が良いでしょう。

夜でも暑い日が続く時はクーラーの除湿機能を利用

夜中に暑さのために起きてしまうようでしたら、クーラーをつけたまま寝る事をオススメします。その時は、(1)クーラーの設定を除湿に温度は28度にする、(2)クーラーの風が直接身体に当たらないようにする

寝る前に食べない、激しい運動をしない

コーヒーを飲むのは寝る4時間くらい前まで

眠る前に良いこと3つを書きましょう

ポジティブ心理学(良い生き方についての学問)の調査によると、1日の終わりに、その日うまくいった3つのことを毎日書き留める(大好きなアイスクリームを食べたような小さなことでも何でも)と、幸福感が増し、抑うつ症状が減るということがわかりました。
その効果は長くて6カ月間も持続するそうです。幸せな気持ちで眠りにつくことができれば、幸せな気持ちで目覚めることができます。

“酵素”が注目されるわけ_スキンケア大学

“酵素”が注目されるわけ

酵素は生命維持に欠かせない栄養素

私たちの体内では、24時間絶えまなく行われる化学反応によって生命活動を維持し続けています。酵素は化学反応のスピードをアップさせるために必要不可欠なものなのです。

酵素には「消化酵素」と「代謝酵素」と「食物酵素」がある

酵素には大きく分けて「消化酵素」「代謝酵素」と「食物酵素」の3つがあります。
“消化酵素”と“代謝酵素”は体内で作られるので「体内酵素(潜在酵素)」、
“食物酵素”は食物に含まれていて食事から摂るものなので「体外酵素」ともよばれています。
“消化酵素”は消化・吸収に働き、“代謝酵素”は生命維持活動に働きます。一方、“食物酵素”は生の食品(生の魚、肉、野菜、果物)や発酵食品に多く含まれており、消化を助けてくれるため、体内で生成される“消化酵素”の無駄遣いを防いでくれます。
体内には1万以上の異なった酵素が存在し、消化酵素だけでも9,000以上代謝酵素は3,000以上存在あるといわれています。また、食物酵素はほとんどが48度以上で失括するため(中には60度や70度まで持つものもある)、加熱をしないで生の状態で食べると食物酵素が摂れることになります。

体内で作られる酵素には限りがある

体内酵素は体の中で作られるもので、酵素の生産量は1日一定量しかなく、人はその一定量を消耗して生きています。また、加齢とともに作られる量が減ってくるため積極的に食事から“食物酵素”を取り込む必要があります。
体内で生産できる消化酵素と代謝酵素は共に限りがあるため、いかに消化に関わる酵素を減らし、代謝に関わる酵素に回せるかにかかっています。代謝酵素の量が多くなると、お肌の新陳代謝もよくなるなど、アンチエイジングにもつながります。

消化・吸収・排泄が大切

食物は消化・吸収してこそはじめて体の栄養になります。消化・吸収された栄養は小腸から肝臓を介して血液に入り、60兆個の細胞一つ一つへ運ばれるのです。消化がきちんとされない状態、つまり未消化の食物が大腸に届くと、腐敗や発酵を起こし腸内の悪い微生物(悪玉菌)の栄養素となってしまいます
そうならないためにも、腸内の環境を整えることと、ストレスを上手に解消しながら心の状態を平穏に保つことが、よりよい消化吸収排泄への近道となります。
酵素を活性しながら、腸内の環境を整えるには“HOPE”が大切といわれています。
H:High Fiber 高食物繊維
O:Oils-Essential Fatty Acids, Flax, Fish and Borage 質のよい油・必須脂肪酸
P:Probiotics-Good Bacteria 乳酸菌やビフィズス菌
E:Enzymes-Taken With Meals 酵素
つまり、野菜・果物を多めにとり、質のよい油、善玉菌の乳酸菌とビフィズス菌の摂取、食物酵素の摂取が健康の要となるということです

シャンプーに配合されているシリコンとは何か?_スキンケア大学

シャンプーに配合されているシリコンとは何か?

実際に2011年ごろから大手メーカーはノンシリコンシャンプーを市場に投入し始めました。(大手以外のメーカーは2005年ごろからノンシリコンシャンプーを市場に投入しています。)
このように大手メーカーを巻き込みブームとなった「ノンシリコンシャンプー」ですが、意外とシリコンについては知られていません。今回はシリコンとは何かを分かりやすく解説します。

正しくはシリコーン(silicone)

化学的にシリコン(silicon)シリコーン(silicone)は別物です。シリコンとは元素の一種でケイ素(Si)のことです。シリコーンは有機基の結合しているシリコンが酸素と連なってできている高分子化合物です。シャンプーでシリコンと呼ばれているものは、正式にはシリコーンの方です。
シリコンは化学的に非常に安定性の高い物質です。シリコンの生産で有名な信越化学のホームページによると、「シリコンは、200℃という高温になってもその結合が壊れることがなく、化学的に安定しており、耐熱性、耐候性に優れているのです。」とあります。

シリコンの用途は?

シリコンは以下のように、医療業界や化粧品・日用品業界など人の体に直接触れるものから、シーリング剤やカーワックスなどの工業的な用途まで幅広く利用されています。
◆オイルとして
・ティッシュペーパー
・シャンプーやリンス(コンディショナー)
・柔軟剤
・乳液などの化粧品
シリコンはオイルとして、上記のような商品に伸びがよくべたつかない肌触りを実現するための分散剤としてや、摩擦係数を小さくする機能として用いられます。
◆ゴムとして
・形成外科・美容整形手術の充填剤
・酸素透過型コンタクトレンズ
・各種シーリング剤
形成外科・美容整形手術の充填剤の例として豊胸手術などがあります。
◆その他
・消化器内ガス駆除剤(医薬品)
・カーワックス

シャンプーやリンスへの配合目的は

シャンプーやリンス・コンディショナーなどに配合されているシリコンは、髪の表面をコーティングする目的で配合されています。シリコンでコーティングすることによりキューティクルが整えられ、髪の手触りが良くなります。

シャンプーやリンスに配合されるシリコンは悪なのか?

シリコンは安定性の高い化学物質で、世界中において何十年間も日用品や医薬品などで利用されているという実績があります。
顔に使うような高級な乳液にもシリコンが配合されています。皆さんが敏感である顔に対して、シリコン配合の高級化粧品を利用しているにもかかわらず、シャンプーやリンスに配合されるシリコンのみが「悪」とうのは不思議なものです。
筆者の個人的な見解ではシリコンは悪ではありません
ただ、シャンプーやリンスなどにおいて、シリコンの有無により洗い流した後の仕上がり感が異なります。しっとり重めが良いのであればシリコン配合のものを、さらさら軽めが良いのであればシリコン無配合のものを選ぶと良いでしょう。ただ、既にダメージヘアの人はシリコン配合の方が、髪の手触りが良くなるので、シリコン配合を選んだほうが良いかもしれません。


シリコンを悪ものにしたシャンプーの販売戦略

シャンプー中の成分を悪ものにする販売戦略

数年前からシャンプーの中にシリコンが入っていないノンシリコンシャンプーがブームとなりました。これは「シリコンが頭皮の毛穴を覆い、頭皮に悪影響を及ぼす」という噂が広まったからです
この「シリコンが頭皮の毛穴を覆い、頭皮に悪影響を及ぼす」という噂は、シャンプーの販売会社が考えた販売戦略と考えられます。しかし、本当にシリコンは悪ものなのでしょうか?
私は大学と大学院で化学物質の安全性を研究する研究室に所属していたことから、国の研究機関で同様の研究をしている知人がいます。5年ほど前その知人に確認したところ、そのような報告は見当たらないとのことでした
約1年前、世界的に生活用品を展開している企業の研究者の話を伺う機会がありました。その企業の研究によればシリコンが「シリコンが頭皮の毛穴を覆い、頭皮に悪影響を及ぼすことはない」と結論付けられていました。

日常に使う化粧品にもシリコンが含まれるという現実

シリコンは非常に安定性の高い化学物質です。日本では、何十年間にわたり多くの日常品で使用されてきました。身近な化粧品では、乳液にもシリコンが配合されています。顔にもつける乳液にシリコンが入っていることは世間では騒がれず、頭皮を洗うシャンプーにシリコンが入っていることは騒がれるというのは不思議な話です。

シリコン以外にもパラベンなど悪ものにしてきた歴史

シリコンだけでなく、以前にもシャンプー中の成分には数々の悪ものがありました。
防腐剤として使用されるパラベンは、シャンプーなどの化粧品が雑菌などに繁殖を防ぐという目的があります。防腐剤は菌の繁殖を防ぐため、人体に全く悪い影響がないとは言えません。しかし防腐剤が不十分で、雑菌が繁殖してしまったものを使用することの方が人体への悪影響は大きいのです。
「パラベンが悪い」という噂が流れれば、パラベンフリーをアピールした商品が溢れ、パラベンの代わりにフェノキシエタノールを使用するシャンプーが増えれば、今度は「フェノキシエタノールが悪い」という噂が流れました。

次は何が悪ものになるのか?

次に悪もの扱いされるのは、石油系界面活性剤(界面活性剤とは簡単に言えば洗浄剤のこと)かもしれません。既に石油系界面活性剤を悪ものとする風潮が見受けられます。
石油系界面活性剤は洗浄力が強いので、頭皮に必要な皮脂まで取り除いてしまうリスクがあります。しかし石油系界面活性剤は安価ですし、泡立ちが良いというメリットもあります。

販売業者の戦略に踊らされてはいけない

私たち消費者は販売業者の戦略に踊らされてはいけません。シャンプーなどの化粧品に含まれる成分には、人体に対する毒性がゼロと言えないものあります。そのような成分に対して日常使用するレベルで、ほとんど人体に影響がなくても毒性がある」と煽りたてる風潮があります
私たち消費者は今後、冷静にリスクを把握し、その成分のメリットを考慮した上でシャンプーなどの化粧品を使用していく必要があるのではないでしょうか。